ミッドテンポのグルーヴィーな曲が目立った前作から一転、底抜けに景気のいいロック・アルバムの登場だ。攻撃的なアップの3連発に始まり、ソウル、スカ、ブギーやフォークなど味付けを変えながら、最後はふたたび豪快なエイトビートで締め括る。コーラスが主役の“モノレール”、途中で〈ボレロ〉になる“三年寝た”など遊び心もたっぷり。彼らの生き様は1曲目の〈楽しむ楽しむ/生命の果てまで〉というフレーズに尽きている。