ザ・クロマニヨンズ『MUD SHAKES』剥き出しのシンプルさを突き詰めた果てに見える、ロックンロールの普遍性

2020.12.24

15年目に突入した4人から今年も順調にかっこいいアルバムが届いた。いわゆる円熟味とはまた異なる意味で年輪を重ねている彼らだが、いわゆる若々しさとはまた異なる瑞々しさが今回も変わらず全編に漲っている。とはいえ、ヒロトのハープとボ・ディドリー調のビートで弾む先行シングル“暴動チャイル(BO CHILE)”のイキイキした躍動感が示した通り、全体を通しての印象はより剥き出しのシンプルさをブルージーかつプリミティヴに突き詰めてロックンロールの普遍性と一体化していくかのよう。意味から距離を取ろうとすることで新しい意味が生まれてくるような詞世界も健在で、マーシー作の“かまわないでくださいブルース”でふわっと終わる不思議な雰囲気がまた何とも言えない。ずっといてください。

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