Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW

ユーザー参加型の投票バトル〈Battle Season〉の第1弾として、イケブクロ対ヨコハマのバトル曲と、各ディビジョンの団体曲を収めたシングル。Yuto.com製らしい彩り豊かなシンセと重厚なビートが決戦に相応しいバトル曲“WAR WAR WAR”では、ラッパーのEGOとTENZANがリリックを担当。6人ともソロ曲以上にギラギラしたラップで相手に噛みつきまくるなか、特に安定感抜群のフロウが貫禄さえ感じさせる一郎と、狂犬めいた左馬刻のリーダー対決が熱い!
そして、街角におけるサイファーのような 演出から始まるのがBuster Bros!!!による“IKEBUKURO WEST GAME PARK”。月蝕會議の作/編曲による生音ファンクはオールド・スクールの息吹を感じさせるもので、3本マイクを次々と繋ぐリレー、一郎のヒューマン・ビートボックス、RHYMESTERやKICK THE CAN CREWのアノ曲を彷彿とさせるフレーズを織り込んだリリック(作詞は好良瓶太郎)など、Bボーイ指数の高めな一曲です。
一方、MAD TRIGGER CREWの“Yokohama Walker”はist提供によるレイドバックしたメロウ・トラックに乗せて、いさかいの絶えない街・ヨコハマでの生活と地元への愛を哀愁たっぷりに語るゲットー讃歌。「ストレイト・アウタ・コンプトン」ならぬ、〈ストレイトアウタヨコハマ〉というフレーズから始まる男気たっぷりのリリックは、ラッパーのpekoが手掛けています。
左から、EGOの2014年作『ISLAND』(Grand Master)、TENZANの2014年作『TOY BOX』(NO COVER ART STUDIOS)、RHYMESTERの99年作『リスペクト』(NEXT LIVEL)