新進気鋭のデュオ・ODOLA(オドラ)が、Kuro(TAMTAM/吉田ヨウヘイgroup)をゲスト・ヴォーカルに迎えた新曲“Metamorphose”を発表した。
同曲は、入江陽が主宰するMARUTENN BOOKSからのリリース。ミュージック・ビデオが公開されるとともに、Spotifyなど各種ストリーミング・サーヴィスにおいても配信がスタートしている。
ヒップホップ・バンド、BullsxxtのメンバーであるPamとNaruki NumazawaからなるODOLAは、Kuragaly Productionに所属するトラックメイカーでベーシストのPamと、クラシックを音楽的背景に持つ鍵盤奏者兼ヴォーカリストのNumazawaという異色の2人からなるグループ。ジャズやソウル、ヒップホップをベースに、ノイズからアンビエントまでをも取り込み、独自の横断的なサウンドを追求している。
なお、“Metamorphose”のMVは齊藤公太郎(監督)、ONOONOの小林新(ダンサー)、竹久直樹(撮影)という布陣で制作されており、そのミステリアスな映像表現にも注目だ(ODOLAの2人が普段使用していると思われる機材も気になるところ)。
“Metamorphose”にじっくりと耳を傾けてみると、ワウの効いたシンセサイザーがスムースかつファンキーで、細かなサンプリング・ネタやリヴァーブの効いたコーラスが配されたサウンド・デザインも見事だと感じ入ってしまう。J・ディラゆずりのサイン波ふうのベースラインが、後半では次第に生っぽさを強調していくところも聴きどころだろう。ちなみに、別れをテーマにした歌詞はKuroによるもの。TAMTAMでリリシストとしての才能を発揮している彼女らしい詞世界を、この“Metamorphose”でも堪能することができる。
昨年12月にライヴ・デビューを飾ったBullsxxtのアルバム・リリース・パーティーで、大瀧詠一の“指切り”のユニークなカヴァーを演奏し、観客を驚かせていたODOLA。そんな2人からは、さらなる新曲のリリースも控えていると聞いているが、これからどんなサウンドが届けられるのか、期待は膨らむばかりだ。Bullsxxtのパーティー・チューン“Stakes”で見事な歌声を披露していたNumazawaがリード・ヴォーカルを取る曲を、ぜひとも聴きたいところ。