ダン・レイノルズ率いるラスヴェガスの4人組が早くもニュー・アルバムを完成。約1年半ぶりとなるこの4作目には、引き続きアレックス・ダ・キッドやマットマン&ロビンらも関与して、ますます折衷性が濃厚に。グループが得意とするビッグ・アンセムはもちろん、“Radioactive”で証明済みのUKベース音楽の導入や、アコギを使ったフォーク調、マルーン5がやりそうなR&B寄りチューンまで飛び出し、実に多彩かつスムース。モルモン教徒としての葛藤など綺麗事だけじゃないリアルなダンの歌からは、〈マッチョで粗野なんだけど、繊細で弱者の味方〉といったヒーロー像も浮かんでくる。日本盤にはカイゴとのコラボも収録。スタジアム・ロックの未来は彼らの手に掛かっていると確信できる一枚だ。