インタビュー

イマジン・ドラゴンズ、巨大アリーナを埋め尽くした観客を熱狂させるロックの醍醐味を追求した圧巻のスケールの新作!

イマジン・ドラゴンズ、巨大アリーナを埋め尽くした観客を熱狂させるロックの醍醐味を追求した圧巻のスケールの新作!

圧巻のスケールを湛えた万華鏡ロックと共に、彼らの第二幕が切って落とされた! あなたにも見えるだろう、この歌に合わせて一斉に声を上げる大観衆の姿が!!

 400万枚以上のセールスを叩き出した2012年のファースト・アルバム『Night Visions』から、“It's Time”や“Demons”などヒット・シングルが次々と誕生。なかでも“Radioactive”は全米チャートで歴代最長の連続ランクインを記録し、グラミーの最優秀ロック・パフォーマンス賞まで獲得。和太鼓を用いた日本贔屓な(?)ステージングや、フロントマンのダン・レイノルズ(ヴォーカル/ギター/パーカッション)のカリスマ性も話題をさらい、デビューしたてながら、世界を代表するロック・バンドへと急成長するに至った4人組、イマジン・ドラゴンズ。5月に日本盤化されるセカンド・アルバム『Smoke + Mirrors』(海外では2月にリリース)が英米共に初登場No.1をマークするなど、その第二章の滑り出しも絶好調だ。

IMAGINE DRAGONS Smoke + Mirrors Kidinakorner/Interscope/ユニバーサル(2015)

 「アルバム作りを進めるうえで目標にしたひとつのゴールは、ここ数年間の両極端な状態を表現することだった。例えば8万人を前にパフォーマンスしたブラジル公演の後は、これまで感じたことがないほど昂揚した気分になっていた。その一方、家族から遠く離れて過ごすことが、どれほど辛くて寂しいものか、心の底から痛感させられる日もあったよ」(ダン:以下同)。

 どうりで、ニッケルバックにも迫るダイナミックな曲が飛び出したかと思えば、コールドプレイと比肩するほどのロマンティシズムを湛えた曲もあるわけだ。感情の振れ幅は大きくなり、説得力もアップ。それには突然の成功による急激な環境の変化が、大きく影響を及ぼしたようで。

 「周囲の状況が目まぐるしく変わっていったよ。そのなかで何とか自分を落ち着けるための唯一の方法が、曲を作ることだったんだ。ホテルの部屋で新しい曲を書く……それがツアー中の毎晩の楽しみだった。隣の部屋の人には何度も壁を叩かれたりしたけどね。みんなが寝静まった午前4時に、書き上げたばかりの曲を大声で歌ったりしていたから(笑)」。

 プロデュースはバンド自身と、そして前作に続きアレックス・ダ・キッドが担当している。最近だとニッキー・ミナージュ“Bed Of Lies”やビッグ・クリット“Saturdays=Celebration”などを手掛ける、UKのクリエイターだ。“Radioactive”にダブステップの手法を持ち込んだのも、おそらくアレックスの仕業じゃないかと考えられるが、新作ではそういったエレクトロニクスの導入のみならず、多様な楽器もふんだんに使用し、分厚くて凝ったプロダクションを実践。とはいうものの、小難しさは一切なく、みんなで盛り上がれるようなロックの醍醐味がとことん追求されている。それは長期に渡るツアーを経て、バンドの一体感やアンサンブルが強まったのと同時に、ホーム・スタジオでじっくり作業に取り組んだ成果なのだろう。

 「自分たちのペースで制作するには、(ホーム・スタジオを使うのが)最良の方法だよね。貸しスタジオだと、大急ぎで仕上げなきゃいけなかったりするから。それにこのアルバムのヴォーカル・パートは、どれも自分のパソコンや安いUSBマイクを使ってホテルの部屋で録音したんだよ。そういうテイクこそが、その瞬間の本当のフィーリングを表しているんだ」。

 エンタメ都市、ラスヴェガスの出身であり、オーディエンスを楽しませることに掛けては、もはや現行ロック・シーンで右に出る者がいないとさえ思えるイマジン・ドラゴンズ。巨大アリーナを埋め尽くすようになった4人が、8月の〈サマソニ〉ではどんなライヴを披露してくれるのか。新作を聴く限り、桁外れのサーヴィス精神を期待しておいて間違いなさそうだ。    

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