
流行に寄せる気など更々なく、マイルドの対極にあるようなバグ製の超攻撃型ダンスホールで聴き手をKO! SILENT POETS『dawn』でも発揮された回りくどさゼロのDJイングには、UK地下レゲエの危険臭がプンプンでした。 *山西
『BEST』でキャリアに楔を打った大知の2018年は、さまざまなトピックこそあれ総合芸術的なこの意欲作を極みとするものだろう。Nao'ymtの音とパフォーマンスを融合した創作のクォリティーにドギモを抜かれた人も多かったはず。 *出嶌

〈ストリーミング世代のビートルズ〉かどうかはともかく、現象や状況だけでない内容の充実は言わずもがな。マイケル・ジャクソンまで引っ張り出すパワーとスルスル聴ける構成で時代を象徴する1枚……というか2枚組。 *出嶌
UKの歌姫が必然性を伴っていろんな意味でのレゲエに取り組んだチャレンジの一枚。何を聴いてもフワフワ&ボソボソな昨今にあってコクのある歌声に痺れました。あえて2018年最高のR&B作品と言っておきたいクソ最高な名盤。 *出嶌

裏方として以上に表での活躍が目立ったmabanua。6年ぶりの本ソロ作とそのツアーを通じて真っ直ぐに日本語の歌を届け、境界線のぼやけたチルな音像はもとより、シンガーとして次のフェイズに突入したことを印象付けました。 *山西

NYオルタナ女子ブームを横目にオーケストレーションを纏って一際の輝きを放出したミツキ。ポルカドットスティングレイ好きにも聴いてほしい歌謡曲風のエモメロを武器に、狭い村から抜け出そうとする姿が頼もしかった! *山西

日本公演を含む世界ツアーやウイングス復刻盤の監修など、多忙を極めた御大の2018年のハイライトはこれ。ロックンロールや〈Sgt. Pepper's〉と改めて対峙したような演奏、人生を旅に例えた独白調の歌詞にファン感涙でした。 *山西
fox capture planをはじめ、2018年も豊作だったPlaywright。なかでもJABBERLOOPや175Rらの面々によるこの4人組のCDデビューは大きな話題に。アヴィーチーの再解釈などフロア向けの〈ジャズ〉がレーベル・カラーとマッチ。 *山西

星野源作品への参加などで注目されるなか届いた2作目では、太いビートを躍動させながら、生演奏を採り込んでより自由にサウンドを構築。MC/シンガー/プレイヤー陣を随所に配して描いた〈現実における理想の場所〉が眩い。 *澤田

ポップで刺激的な男女ラップ・ユニットがMasayoshi IimoriやSeiho、LISACHRISら多様なメンツを迎えてフレッシュな独自性を獲得した、新世代感バリバリな初アルバム。kamuiのソロやSoakubeatsとのコラボも良い出来だった! *出嶌