ディスクロージャーの“Latch”やノーティ・ボーイの“La La La”に客演して名を挙げ、BBCの〈Sound Of 2014〉で1位に選ばれてもいた22歳のシンガー・ソングライターによる初作。ミック・ハックネルばりにソウルフルな中音域からジミー・ソマーヴィルばりの美しいファルセットへと移る様は、自然でありながらもドキドキするほど色気を含んでいる。伸びやかなのに物悲しく、何とも狂おしい歌声だ。スティーヴ・フィッツモーリス、エッグ・ホワイトらUKの大物プロデューサーがバックアップし、エレクトロ・ポップから王道感のある70sソウル調まで、サウンドにメリハリをつけながらじっくり聴かせる。ストリングスの入った本編の締め曲“Lay Me Down”は鳥肌が立つほどロマンティック。素晴らしい!