昨今、ストリート・ライヴがいろいろと揉めているらしい。Mikikiにもアーティストから路上ライヴの現状を知ってほしいとメールが来たこともあるし、一方で、近所の公園で楽器を演奏していて迷惑だと思うこともある。ここで路上ライヴの是非を問うつもりはない。アーティストには〈うまくやってね〉としか言えない。

ただ、BurnQueを路上で観て、純粋にかっこいいと思った。もう平成も終わるのに、こんなに愚直にロックンロールをやるやつらがいるのか。なのに足を止めて投げ銭を入れるのは外国人観光客ばかりで、日本はストリート・カルチャーへの理解が遅れていると思った(遅れてる/進んでるの問題ではないかもしれないが)。

BurnQueは、So Sorry,Hoboのギタリストでもある岩井正義がギター・ヴォーカルを務める3ピース。新宿の路上で〈噴火〉と称したライヴを定期的に行いつつ、1月から12か月連続でCD-Rを路上限定でリリースし、それぞれ100枚ずつ完売させるつもりだという。岩井が言うには「ロックを愛するという意味では自分が優勝」。最初は馬鹿かと思ったけど、言ってる顔は大真面目で、音を聴いたら愚直なまでのロックンロール。もしかしたら本当にコイツ、本当に優勝かも。
 

 『火山盤2月』収録曲“川を渡る”のMV