ネオ・フィリーのおしどり夫婦デュオの5作目。これまでと同様にフィリー人脈が制作に関わり、市井のブラック・ピープルに寄り添う歌を、力強いファティンとふくよかなエイジャの声が綴っていく。ストリングスが流麗な70年代フィリー・ソウル風のアップ“Loving The Night”をはじめ、今回はより地元のルーツに向かいつつ洗練度を増した印象だ。子供たちにラップさせた中盤のインタールードも微笑ましい。