歌への想いを深めた、聴かせるニュー・シングル!

 結成からおよそ1年半。熱のこもったライヴ・パフォーマンスと顔面偏差値の高さを武器にしっかりと足跡を残してきた七色の魔法少女、ナナランド。その間にはメンバーの卒業や新加入もあり、新たなエピソードを次々と刻んでいる……というところで届いたニュー・シングル『夏の夢/キミから一番遠い場所』は、カップリング“冬なんて嫌いという君が好き”も含めた3曲すべてがミディアム~バラードという〈聴かせる〉ナンバー。ノスタルジーを喚起するハートフルなメロディーの“夏の夢”はすでにステージでのハイライトに!

ナナランド 夏の夢/キミから一番遠い場所 コロムビア(2019)

小日向麻衣「ミディアム・テンポとかバラード系を歌いたいって私がいつも言ってたからか、しっかりと歌い上げるエモーショナルな曲を書いていただけて。〈この歌詞はこう歌おう〉とか、元気に盛り上がる曲よりは〈歌〉に集中しやすいですし、歌っていて気持ちのいい3曲ですね」

峰島こまき「感情を込めて歌うところが多いので、そこは難しかったです。なので、麻衣ちゃんと一緒にボイトレをやったりして、自分ができそうなところをちょっとずつ盗んだりしています(笑)」

笹原琴音「歌に感情を乗せるのがまだまだ苦手で、どうしても平坦になっちゃう。だから、レコーディングのときは目をつぶって、イメージを一所懸命思い浮かべながら歌ってます!」

安藤ゆきね「私は歌声のクセが強いんですけど、今回のレコーディングではできるだけそれをなくそうと、身体の中心にまっすぐ線を入れてる感覚で歌ってみました」

西嶋菜々子「“夏の夢”はいちばん最初のパートを任されてますし、まだまだ歌を強化しなきゃってことでお風呂とかカラオケで歌って、そこで気持ち良く歌う感覚を染み込ませてます」

雪村花鈴「“夏の夢”は、(ライヴで)みんな泣きそうな顔して歌ってますね(笑)」

大場はるか「初めて披露したとき(全国ツアー〈ナナランド〉初日となる2月2日の東京公演)、ホントに涙をこらえたところがあって。私はその頃、ナナランドに対して、もうちょっと気を引き締めてやっていかなきゃいけないんじゃない?って思ってたんですけど、〈誰のせい? 誰のせい? こんな想いさせないで〉とか〈これ以上なにも憎んだりしたくないんだ〉っていう歌詞が、そのときの私の気持ちに刺さって……」

 メロディアスなミディアム・バラード“キミから一番遠い場所”は、通常盤と別にラインナップされた7つの仕様に各メンバーのソロ・ヴァージョンもカップリング。歌い出しに〈あの映画のヒロイン真似て〉とあるように、詞の世界観は〈あの映画〉──とある切ないラヴストーリーにインスパイアされたもの。

麻衣「みんなで歌うヴァージョンとソロでは歌い方を変えてみたり、どう違いを出すかみたいなところをスタッフさんとも話し合って、すごくこだわって録りました」

こまき「先にソロをレコーディングして、自分としてはここが得意だっていうパートは正直なかったんですけど、ボイトレの先生に〈ここ上手いね〉って言っていただけたところがあって、そのパートを全員ヴァージョンで歌えたのが嬉しかった」

ゆきね「この曲はクセをなくしたほうがエモくなると言われたので、落ちサビの〈愛していた~♪〉のパートをいちばんがんばりました。いつも、〈た~♪〉って音を伸ばしたあとに〈アン♪〉みたいな声がクセで入っちゃうんで(笑)」

琴音「リズムの取り方がけっこう難しくて、歌手の方がよくやる裏を取るようなリズム、それがうまくいったらニュアンスがめっちゃ出るからって言われてがんばって練習したんです」

菜々子「この曲のレコーディングが私にとって2回目で、最初のうちは力が入って声が震えたりしてたんですけど、後半になればなるほどリラックスできて、イイ感じに歌うことができました」

 それぞれがパフォーマー、ひいては歌い手として大きな手応えを掴んだと言える今回のシングル。次はこの成果がどう広がっていくか、グループのさらなる躍進と共に見守っていきたい。

はるか「去年はTIFの〈メインステージ争奪LIVE〉で優勝して勢いづいたんですけど、今年の夏はそれ以上に。全員でのミーティングもマメにするようになって、ライヴへの意識もだいぶ変わってきてますからね」

花鈴「少し前のライヴ動画を観返すと〈みんなバラバラだな〉って思うところがいっぱいあるんですけど、そこからすると最近のライヴはだいぶ良くなってるなって思っていて。ダメなところはみんなで修正していって、それで強くなっていってると思います。今年のナナランド、期待してほしいですね!」

 

ナナランドの2018年のシングル『満月に遠吠え/理由』(コロムビア)