Ghetto Hollywood/SITE氏の漫画家デビューが話題になっていますが、私はこちらに夢中です。ジェイムズ・ブラウンをサンプリングした漫画、「ファンキー社長」。

「ファンキー社長」は2ページ仕様の数コマ漫画で、2015年にスタートし現在は69話まで公開中。すべて作者・JAYさんのオフィシャルサイトに掲載されているので、無料で全話読むことができます。JBを社長とし、ボビー・バードやダニー・レイなど一座の面々を社員とした設定で、実際のエピソードを元ネタにコメディ・タッチに描かれています。その元ネタの解説もされているので、おもしろい。

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作者のJAYさんは84年生まれ。「ファンキー社長」を筆頭に、ソウル、ファンク、R&B、ヒップホップなどのブラック・ミュージックに関連した漫画や文章を書いていて(〈ディアンジェ楼〉なども最高)、JBのリイシュー盤や書籍「今日から使えるヒップホップ用語集」にイラストを寄せたりなど活躍されています。が、私は友人を通してつい最近知りました、スミマセン(JAYさんに)。

ご本人のインタヴューによると、初めは軽い気持ちで描きはじめたものの描いているうちにどんどんJBの魅力に取りつかれていき、いまは音楽以上にその人間性に強く惹かれているそうで。〈壮絶な貧困に生まれた南部の黒人という境遇でも決して屈しない。自分の判断に100%頼り切る、それでいて油断しない、前例に従わない、果敢に挑戦する〉といった姿勢にビジネスマン/会社員(インタヴュー当時)として感銘を受け、〈ビル・ゲイツやスティーヴ・ジョブズよりジェイムス・ブラウンだろ!〉ということです(でもJBが社長の会社はちょっとイヤです、ブラック企業なので)。ビジネスマンもそうじゃない人も、ぜひご一読を……!