変わり映えのない日々を送る男子高校生の南。花火大会がある日に学校にほぼ来ない謎多き同級生、喜多と出会った。彼からこう提案される。「俺はもうすぐ死んでしまう。死んだら花火になりたいから、遺骨を花火の火薬に混ぜて打ち上げてほしい」と。フワフワと過ぎゆく日々の中、もっと楽しいことを求めている自分に気づく南。果たして喜多の望み通り、花火は完成するのか。ふたりの疾走感溢れるドタバタ劇に身をよじりながら思わず吹いて笑って泣いてしまった。松本大洋〈愛〉溢れる絵とセリフ。圧倒的な絵の巧さも魅力。タイトル通りに君を空へ打ち上げることが出来たのか。閉塞感を吹っ飛ばされた気分になる名編だ。