十三夜に曇りなし——早くも3枚目のシングルが到着!
カッティングエッジでありながらユーモアとウィットに富んだパフォーマーを次々と送り出してきたコドモメンタルINC.から、昨年12月に誕生した5人組、星歴13夜。今年に入ってすでに2枚のシングルをリリースしたほか、東名阪でのワンマン・ツアーも大盛況で終わらせるなど、その活動はすこぶる快調のようだ。
寝こもち「新しいことにもどんどんチャレンジしていて、最近ではタオルを振ったりペンライトを振ったりする振付を取り入れたり、ライヴもすごく一体感が増してきました(ニッコリ)」
浮あかね「最近はアドリブもよく出るようになって。ここで目を合わせてみようとか、ここでくっついてみようとか、ライヴ中に遊ぶこともできるようになってきましたね」
色とわ「今日は誰に何されるだろう?って(笑)。実はお客さんからは見えていないところでニコニコしながら見つめ合ってたりとか」
園ほまれ「見てほしいと思いながらやるときもあるよね。お客さんが気付いて、あとから〈今日は心から笑顔が溢れてたね〉って言われたり」
天まうる「私は、気分が上がると(メンバーに)すぐチューしちゃうんです(笑)。ステージの上でもっと多幸感を出していこうっていう気持ちの表れで、そういう濃厚な絡みもいいかなって(笑)」
といったところで、早くもサード・シングル“ヨクトアステリズム”が到着! ライヴでは初期の頃から披露されていた表題曲は、ハイエナジーなサウンドとエモーショナルなメロディーとが相まった、すでに大人気のナンバー。〈あまおと座〉〈さみしい夜にささやき座〉〈未明わるいこ座〉〈ほっとみるく座〉〈おねしょ座〉というメンバーの個性に合わせて与えられた星座の名前が歌詞に盛り込まれていたりと、言わば星歴13夜のテーマソング的な意味合いを持つ楽曲でもある。
ほまれ「〈超えるのは13夜でしょ〉っていう歌詞があるんですけど、そこを歌うときは〈きたぞーっ!〉みたいな(笑)。顔もかっこよくバシッと、キメキメの星歴13夜感を出してやってます!」
あかね「そのときに5人が(手で)星の形を作るんですけど、みんな目を合わせてニヤニヤしてるよね(笑)」
こもち「サビに全員の星座が入っていて、振りでは背中合わせでくるくる回りながら、代わりばんこに正面に出て歌うんですけど、それぞれメンバーの順番が来たところでファンの方が〈おまえが好きだぞ!〉みたいな感じで指さしてくれるのが楽しい!」
まうる「自分のなかでいちばん高まるのは、イントロで最初にキックが入ってくるところ。サビも、他のメンバーのパートは〈あまおとは激しく〉とか〈わるい子は誇らしく〉とかってかっこよくきてるところを、私だけいちばん最後に〈あ、朝。おねしょ…夢か?〉って可愛いらしくて、みんな格好つけてるところを私がみんな持ってちゃうよ、みたいな感じで気持ちいい(笑)」
とわ「うん、まうるに持ってかれてる感がすごくあるし、でもそこはこっちも気持ちいい。そこまでずっとクールなんだけど、急にポップじゃん!みたいな。そこがこの曲のおもしろさだと思います。この曲は自己紹介的な内容にもなってるし、振りも挑発的な感じで、〈超えるのは13夜でしょ〉って言い切っちゃうところも全部含めて宣戦布告感がありますね」
一方、カップリングの“NarcoLepsy”は幻想的でちょっぴり脱力感のあるエレポップだが、〈居眠り病〉というタイトルからも窺えるように、歌詞の世界観は切なく、悲しいもの。
ほまれ「好きな人がいなくなっちゃうっていう。歌詞に〈春紫苑〉って出てくるので、花言葉を調べてみたら〈追想の愛〉って」
あかね「入り込みすぎちゃって、この曲を歌ってると涙が出そうになります。ファンの人がいなくなったら……とか、歌いながらいろいろ考えててたら悲しくて辛くなっちゃうんです」
こもち「私もそう。ライヴではサビに行く前にしばらく後ろを向いていて、そのときはみんなの顔も何も見えないから、そこでいつも涙が出そうになってて」
ほまれ「私は悲しいっていう気持ちだけじゃなくて、ファンの人に対して〈いましかないからね!〉みたいな、いまこの瞬間を大切にして、星歴13夜のライヴを楽しんでねっていう気持ちで歌ってます」
このインタヴューが読まれているころには、7都市8公演、前回よりもスケールアップしたワンマン・ツアーの真っ最中。「各地の美味しいものを食べたいです!」(まうる)というステージ外での意気込みもありつつ、それぞれが個人として、グループとして着実に自信を付けてきたこともあって、ステージに立つ楽しさも実感しているところ。そんな星歴13夜をいま、観て、聴いておかなきゃね!
星歴13夜の2019年のシングル。