だんだんと肌寒くなり、葉っぱの色も赤みを帯び始める秋の季節がやってきました。しかし毎年〈秋〉という季節はすぐ過ぎ去り、寒い冬がやってきてしまいます。秋が過ぎ去ってしまうその前に、TOWER DOORSが紹介した楽曲のなかから秋の陽気に合うような音楽で構成したYouTube再生リスト〈Autumn goes so fast〉を、ぜひ聴いてみてください。

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それでは、10月の第2週に紹介した4組のアーティストの楽曲を振り返っていきましょう。

 

tip top nap “ゆれる“

tip top napは、京都出身の男女混合4人組のインディー・ロック・バンド。USインディーやシューゲイザーからの影響を受けているそうです。

“ゆれる”は、2018年にリリースしたファースト・シングル『ゆれる/白昼夢』に収録。鮮やかで透明感のある女性ボーカルに冒頭からグッと心が掴まれます。歌詞の一節〈深く落ちてく……〉という通りに、ドリーミーで浮遊感のあるギター・サウンドの世界にのめり込んでいってしまう一曲です。

 

Mahina Apple & Mantis “Blow My Man“

福岡を拠点に活動するMahina Apple Bandを率いるフロントマン/シンガーである、Mahina Apple。そしてMASS-HOLEやNAGAN SERVERといったMCとのコラボレーションを行うプロデューサー/トラックメイカーであるMantis。そんな同郷である彼らが今回タッグを組み、コラボレーションアルバム『Sign』をリリースしました。

“Blow My Man”は、同アルバムに収録の楽曲。このトラックは、Lonnie Liston Smithの“Bridge Through Time”をサンプリング。メロウでアーバンなトラックに酔いしれるこの曲、Mahina Appleのソウルフルで甘美な歌声がより一層音楽的魅力に磨きをかけています。

 

角銅真実 “Dance“

パーカッショニストとしての顔も持つシンガー・ソングライターの角銅真実。身の回りのあらゆるもので音楽を紡ぎ、演奏者にとどまらない作家活動を国内外で展開。ceroをはじめ、Doppelzimmer、野田薫などのアーティストのサポートも行っています。

TOWER DOORSでは、2018年8月にリリースした2作目となるソロ・アルバム『Ya Chaika』より“Dance”を紹介。さまざまな音が入り混じった、木々が揺らめく自然のど真ん中にいるようなオーガニックさ溢れるサウンドです。3分20秒あたりから巻き起こる、実験的でハチャメチャな演奏も必聴です。

 

浦上想起 “芸術と治療“

2019年より〈一人多重録音/打ち込みソロユニット〉を掲げ、活動を開始した鬼才宅録アーティスト・浦上想起。彼は作詞・作曲はもちろん演奏、編曲などすべて一人で行うマルチな音楽家です。1月にリリースした処女作“芸術と治療”で多くのリスナーを魅了し、その名を着実に広げています。

今回は、その“芸術と治療”を紹介しました。ジャズやフュージョン、ファンクなど多数の音楽要素を詰め込んだジャンルレスな楽曲ですが、すべてが計算し尽されており、〈浦上想起というジャンル〉に落とし込まれています。

浦上想起には、メール・インタヴューの〈6つの質問〉にも答えてもらっています。彼のスタンスや影響を受けてきた音楽などについて語ってもらっていますので、併せてチェックしてみてください。

 

TOWER DOORSスタッフがアーティストを選出して猛プッシュする企画〈TOWER DOORS POWER PUSH!!!!〉。その第1弾アーティストである新世代のオルタナティヴ・ポップ・デュオ、ジオラマラジオのファーストEP『img』のリリース・パーティーが、とうとう今週末10月19日(土)に新代田FEVERにて行われます。SaToAやuri gagarnを招いたスペシャルなパーティーになっていますので、この機会をぜひお観逃しなく!

 


LIVE INFORMATION
ジオラマラジオ 1st ep. “img” release live
2019年10月19日(土)東京・新代田FEVER
開場/開演:18:30/19:00
出演:ジオラマラジオ/SaToA/uri gagarn
前売り/当日:2,000円/2,500円(いずれもドリンク代別)
http://www.fever-popo.com/schedule/2019/10/19/