イングランド中部の・ウォリックシャー州出身のシンガー・ソングライター、ルーシー・ローズ(Lucy Rose)。今年3月にリリースした4枚目のアルバム『No Words Left』も好評の彼女が、2020年1月29日(水)にBillboard Live OSAKAで、2020年1月31日(金)にBillboard Live TOKYOで来日公演を行う。
2012年のデビュー・アルバム『Like I Used To』収録曲“Shiver”がTVアニメ「蟲師 続章」の主題歌に起用、またプライマル・スクリームのカヴァー“Movin' On Up”がXperia Z1のCMで使用されるなど、日本の音楽ファンからも親しまれてきたルーシー・ローズ。公演を前に、ここではルーシー・ローズの音楽的な歩みをさくっとおさらいしよう。
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ルーシーは学校のオーケストラでドラムを叩いたことをきっかけに音楽に目覚め、自宅にあったピアノや購入したギターで曲作りをスタート。その後、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンに進学し、さまざまなミュージシャンとセッションを重ねるなかで、キャリアのターニング・ポイントとなったボンベイ・バイシクル・クラブのジャック・ステッドマン(リード・ヴォーカル/ギター/ピアノ)と出会う。親交を深めたジャックにオファーされ、ボンベイ・バイシクル・クラブの『Flaws』(2010年)、『A Different Kind Of Fix』(2011年)にバック・ヴォーカルで参加※。その歌声が大きな話題となる。
※その後、同バンドの2014年作『So Long, See You Tomorrow』でも大々的にフィーチャーされた
2012年にリリースしたデビュー・アルバム『Like I Used To』は、過去に自身がしたことや感じた事を描いたというパーソナルな内容。それでありながら柔らかく、温かみのある歌声とサウンドが多くのリスナーの心を掴み、UKアルバム・チャートでは初登場で13位を獲得。「どんなに凍りついた心もとかす歌声」「2012年で注目すべきインディー・ロック・スターの一人」など、多数のメディアでも絶賛された。
続くセカンド・アルバム『Work It Out』(2015年)は、ミステリー・ジェッツ『Radlands』(2012年)などを手掛けたリッチ・クーパーをプロデューサーに迎え、ロンドンのスナップ・スタジオでレコーディング。アコースティックが主体だった『Like I Used To』から、80sっぽいシンセの音色などを取り入れたよりポップなサウンドにアップデートした。そして、ロジックの『The Incredible True Story』収録曲“Innermission”への参加も挟みながら、2017年にはサード・アルバム『Something's Changing』を発表。同作には〈脱インディー・フォーク〉というテーマもあったそうで、ホーンやストリングスを用いた洒脱なアレンジが光る一作となった。
そして、前作『Something's Changing』からおよそ2年ぶりに発表された『No Words Left』は、ピアノとギター、そして歌にほぼ絞ったフォーキーでオーガニックな方向性に振り切った一枚。シンプルなサウンドによりフォーカスされたそのヴォーカルは、彼女がかねてより影響を受けたと公言するニール・ヤングやジョニ・ミッチェルをも思わせる無二な存在感を放っている。
LUCY ROSE 『No Words Left』 Communion/HOSTESS(2019)
2016年の初来日を含め何度目かの来日ツアーとなるルーシー・ローズだが、Billboard Liveでのライブは初。ライブハウスとはまた違った表情のパフォーマンスが期待できそうなので、最新アルバム『No Words Left』をじっくり予習して、ファンは迷わず駆け付けよう。
LIVE INFORMATION
ルーシー・ローズ
2020年1月29日(水)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30 /開演 21:30
サービスエリア 7,900円/カジュアルエリア 6,900円(1ドリンク付き)
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2020年1月31日(金)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30 /開演 21:30
サービスエリア 6,500円/カジュアルエリア 5,500円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら
■メンバー
ルーシー・ローズ(ヴォーカル/ギター/キーボード)
アンドリュー・スチュアート-バトル(ヴァイオリン/キーボード)
ジェームズ・ディー(ギター)
ベンジャミン・ダニエル(ベース)