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COLUMN

ジョヴァンニ・ソッリマ(Giovanni Sollima)〈特別公演2020 地球の躍動〉三味線・野澤徹也との共演にも注目の14年ぶり再演

©石田昌隆

チェロのジミヘン、ソッリマ《地球の躍動》14年ぶりの再演 ~三味線の野澤徹也との共演に注目!~

 2019年に川崎で披露されたドヴォルザークの協奏曲は、あまりの衝撃ゆえに忘れ難い。〈チェロのジミヘン〉とも称されるソッリマが、どんなチェリストよりも自然で説得力のあるドヴォルザークを聴かせてくれたのだから。あとで聴いたところ、ありとあらゆる資料にあたるほど研究熱心でもあるのだという。

 200年も続く音楽一家に生まれたソッリマは、幼い頃からクラシックの音楽教育を受けたのだが「10代の頃、ロック・バンドに触れた時に、サウンドは違うけど室内楽と一緒じゃん!」と思ったことをきっかけに、ジャンルの壁を意識することなく、様々な音楽に興味をもつようになる。更にはチェロや作曲はいうに及ばず、即興、分析、歌、ピアノ、チェンバロ、ホルンと、興味の赴くまま、様々なことを学んでいった。こうした好奇心こそが今もソッリマの根底にあることは彼自身、自分を「常に何かを探している人間」だと語っていることからも窺い知れるだろう。そんな彼にとってチェロの存在は他には代えがたいのだという。

 「作曲するときはオーケストラの曲でも、チェロを弾きながら書くことが多くて、実はオペラもチェロで書いたんです。リハーサルで歌い手に伝えるときもチェロを弾いてみせたら、本当に歌っているみたい!と皆さんおっしゃっていました。チェロは一番声に近い音を出す楽器で、その肉声が奏でるもの――自分の中で即興的に出てくるものを譜面に落とし込みながら作曲することが多いんです」「チェロって、物語がいっぱい詰まったスーツケースみたいなもので、これひとつあればバロック、ロック、フォーク(民族音楽)……と、この400年を網羅した音楽の世界地図を辿れるんです」

 こうしたソッリマの多様な表現を一夜にして堪能できるのが、5月11日の公演〈地球の躍動〉である。目玉となるのは、ソッリマが三味線とオーケストラのために書き下ろした楽曲《Theory Of The Earth》(再演は14年振り!)なのだが、自作やレナード・コーエンの楽曲などを取り上げる前半の無伴奏チェロも聴き逃せない。その場にいるすべての人々と音楽をシェアリング(共有)することを何よりも大事にしている彼の演奏は、強い一回性を帯びているのだ。

 「同じことをやろうとしても、毎秒、毎秒違うから変わるんです。だって想像してみて! 全部が全部一緒だったら、どんだけ面白くないか!(笑)。音楽って言葉の伝わり方よりもずっと早いからこそ、色んな言語や文化を超えたり結んだりして、コミュニケーションをとるには一番自然な形なのかなって思いますね」

 


LIVE INFORMATION

特別公演2020 地球の躍動
〇2020年5月11日(月)18:15開場/19:00開演
【会場】すみだトリニティホール
【出演】ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)/野澤徹也(三味線)/ユキ・モリモト(森本恭正)(指揮)/洗足学園ストリングスオーケストラ
http://earthmusic.jpn.org/

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