昨年はバッド・バニーとのタッグ作『Oasis』を投下し、ベニー・ブランコ × セレーナ・ゴメスらとの“I Can't Get Enough”など大粒のコラボ・ヒットも生まれ、m-floの“HUMANLOST”など客演でも活躍したJ・バルヴィンの新作。村上隆によるジャケの好き嫌いはともかく、今回は〈color〉を意味するアルバム名の通り“Blanco”(白)や“Morado”(紫)など色をそのまま曲名とし、自身のさまざまなカラーを表現せんとしたコンセプチュアルな全10曲構成だ。今回も相棒のスカイがほぼ全曲をプロデュースし、打ち出しに反して曲ごとの明快な色分けはさほど感じられないが、DJスネイクやディプロ、キング・ドードーらも助力。最小限のゲストでは『Oasis』に続く参加となったナイジェリアのMrイージーが印象的だ。