自分が連載を始めてから初の休刊となってしまった先月のbounce。7年以上連載をやらせていただいている私もメチャ驚きました。〈新しい生活様式〉なんてのも板に付きはじめてますが皆様いかがお過ごしでしょうか。緊急事態も解除ということで週末は久々に少し大型のショッピングセンター的な所に出向いて買い物を。とか言いつつ結局そこでアルコールスプレーとか買ってしまっているんですが……。前回はシンプルに旧譜寄りのラインナップでしたが今回はリイシューものの新譜をご紹介。
小西康陽氏プロデュースでリリースされました2008年の名盤がLPにてリイシュー。CDとしてはかなりの愛聴盤だったので即購入。スタジオ録音ながら良い意味で部屋感の漂う雰囲気(bice氏のヴォーカルによるものだと思いますが)がアナログの質感とまた合いますね。けだるい雰囲気を優雅なストリングスで囲む“ただ恋しくて会いたいなんてね”とかやっぱり素敵です。こういったストンと入ってくるタイプのシンガー・ソングライターさんというのはあんまりいないんで、レコードで聴けて嬉しい一枚。
公式コメントにも書いた通り、YMOの中でそこまで印象的な盤だと思っていなかった……というのが正直なところなんですが、聴いてみたら全然こっちのほうが自分向きだったのでは……と思い直した一枚でした。砂原さんのリタッチによるモダンさに磨きのかかったサウンドありきかもしれませんが、DJとかでこれまでプレイしていなかったのが不思議な気もします。
VARIOUS ARTISTS 『For The Love Of You』 Athens Of The North(2020)
76回でも特集しました最高のレーべル、AOTNよりリリースのラヴァーズ・ロックのカヴァー曲を集めたコンピレーション。こんな時期に自宅でかけておくのに最高の一枚です。データでも購入して自宅でも車でも最多登場の名盤。ジャケも真っ赤で目立って良いですね。特にアイズレー・ブラザーズ“For The Love Of You”のカヴァーとか甘々で……最高です! LPは初回ロットを逃しかけて見つけるのがけっこう大変だったんですが、どのフォーマットでも良いので急いで入手して!
tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸出身のトラックメイカー。自身の作品リリースのほか、大比良瑞希、Sexy Zone、徳利、CHEMISTRY、中島愛、土岐麻子、向井太一、平井堅、SUKISHA×kiki vivi lily、m-floらの楽曲を手掛けています。8月19日には自身の最新ミニ・アルバム『TBEP』(UnBORDE)がLPリリースされ、同時にニュー・シングル“I CAN'T DO IT ALONE”も12インチ/配信で登場! その他の最新情報は〈tofubeats.com〉にてチェックを!