天野龍太郎「Mikiki編集部の田中と天野が、海外シーンで発表された楽曲から必聴の5曲を紹介する週刊連載〈Pop Style Now〉。この一週間の話題といえば、やっぱり来月に迫ったアメリカ大統領選挙でしょうか」

田中亮太「先日、ドナルド・トランプ大統領と民主党候補のジョー・バイデンとのTV討論会が行われていましたね。非難や中傷でたびたび中断し、米メディアからは〈これまででもっとも最悪な討論会だった〉と評されているみたいですが……」

天野「まさに泥仕合で、米国民じゃないのに情けない気持ちになりましたよ。音楽シーンでは、多くのアーティストが大統領選への投票や有権者登録を呼びかけています。タイラー・ザ・クリエイターが〈俺も初めて投票するんだけど……〉とTwittterにメッセージを投稿したりビースティ・ボーイズやセレーナ・ゴメスはドーバー・ストリート・マーケットによるコラボレーション・コレクションに名を連ねたりと、それぞれの取り組みが見られますね。ビリー・アイリッシュやリアーナも同様でフランク・オーシャンは自身のサイトに登録フォームを設けています。手が込んでいる!」

田中「Pitchforkには〈2020年の選挙に先立って行動を起こしたいと考えている有権者のためのリソース〉なんて記事が掲載されていました。カルチャーのみならず、全世界の人々の生活に直接的にも間接的にも影響を与える選挙だけに、日本で暮らす僕たちもしっかり注目していきたいですね。それでは、今週のプレイリストと〈Song Of The Week〉から!」