20世紀最高の映画音楽の作曲家エンニオ・モリコーネの膨大な作品群の中から、最も脂の乗っていた69年から83年の音楽から実験的な作風を選んで収録した、異色のベスト。ラウンジ・ミュージック風の5曲目“乳房とアンテナ、屋根とスカート”サイケデリック・ロック風の15曲目“隠された闇”、シンセサイザーを大胆に取り入れた“ルネ・ラ・カンネ”、ジャズ・トランペットのメロディーによる“割り当て”など、ジャズ、ロック、タンゴ、電子音楽など多くの音楽を雑食的に取り入れた作品を聞くことができる。モリコーネ初心者も、熱心なファンも充分満足のいく素晴らしいベスト・アルバムだ。