ヴォーカルの加工によるトラックがマック・ミラーを連想させる“scapegoat”も、アコースティックな歌ものの“Child’s Heart”も、ベクトルこそ違えど、共に宅録的な仕上がり。外へと開かれた感覚をめざした前作から一転して、時代の空気を反映したような、内なるエモーションを感じさせる作風が魅力的だ。彼ららしい80年代ポップス風の“if”に対し、90年代オルタナに接近した“Dear Friend”のバンド感も非常に新鮮。