連載

オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)、話題のデビュー曲“drivers license”など今週の洋楽ベスト・ソング5

【Pop Style Now】2021年1月8~15日

Page 2 / 6 1ページ目から読む

1. Olivia Rodrigo “drivers license”
Song Of The Week

天野「2021年最初の〈SOTW〉は、オリヴィア・ロドリゴのデビュー・シングル“drivers license”です! この曲、すごく話題なんですよね。現在Spotifyの〈グローバル トップ50〉で1位ですし、いまは2位になってしまいましたが歌詞サイト〈Genius〉のチャートでもずっと1位でした。Billboard Hot 100で初登場1位になるんじゃないか、と予想されています」

田中「というのも、オリヴィアは〈Disney+〉のTVシリーズ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』の主役の一人、ニニ役で人気の俳優なんですよね。挿入曲“All I Want”(2019年)がヒットするなど、アクターとしてもシンガーとしても注目されている存在です」

天野「まさに、いまのアメリカのエンターテインメントの最前線に立っているわけですね。彼女はカリフォルニア出身、2003年生まれのまだ17歳! 幼稚園時代からヴォーカル・レッスンを受け、12歳で作曲を始め、小学生の頃から俳優を目指していた、という早熟すぎる才能の持ち主です」

田中「プレス・リリースによると、〈スウィフティーズ〉、つまりテイラー・スウィフトのファンで、この曲がヒットしたことでテイラーから〈さすが私のベイビー。本当に誇りに思う〉なんてコメントをもらったのだとか。オリヴィアはテイラーのことを〈ママ〉と呼んでいるそうですね(笑)」

天野「本題の“drivers license”について話しましょう。作曲はオリヴィア自身と、作曲家でプロデューサーのダン・ニグロ(Dan Nigro)。プロデュースはニグロが担当しています。彼は2010年に解散したバンド、アズ・トール・アズ・ライオン(As Tall As Lions)のフロントマンで、解散後はプロデューサーとしてカーリー・レイ・ジェプセンやスカイ・フェレイラなどを手がけてきました。サウンドは切々と歌い上げるオリヴィアのヴォーカルとピアノが中心で、次第にビートやコーラスなどが加わってドラマティックに盛り上がっていきます。テイラーというよりも、ロードの歌やサウンドにかなり近いなと思いました。だから、個人的にすごくツボなんです」

田中「なるほど……(笑)。歌詞の内容はストレートな失恋ソングですね。歌い出しは、〈運転免許を取った/いつも話していたように/ついにあなたの家まで運転して/あなたは興奮していたよね/でも今日は一人で郊外を流していた/なぜならあなたがそばにいないから〉という歌詞です」

天野「この曲が話題なのは、オリヴィアがジョシュア・バセットとの過去の恋愛関係を歌ったんじゃないか、というゴシップと関係しているからなんです。ジョシュアは〈ザ・ミュージカル〉のリッキー役で、現在サブリナ・カーペンターと付き合っているのだとか。なので、“drivers license”にはオリヴィアの複雑な感情が込められているのだろうと……。ただ、そのことを抜きにしても感動的なバラードで、このヒリヒリとした感傷にたくさんの聴き手が共感しているんだと思います。早くも2021年を代表する一曲になるのではないでしょうか」

タグ