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ここからの決意表明

――まず、疾走感のあるタイトル曲“CAN YOU WALK WITH ME??”がコラボの成果を見せつけてくれるような出来です。

「これはもう、まさに私が普段思ってることや伝えたいことを曲にしてくださって。捉えようによっていろいろ当てはめられる歌詞ではあるんですけど、基本はファンに向けての私の思いだったり、決意みたいなものを曲にしていただきました。いままでのAKB48や柏木由紀のイメージとWACKらしい要素の、どっちも良いところを取った感じの一曲です。渡辺さんもそう仰ってたし、どっちのファンの方にも響く曲になったんじゃないかなと思います」

――〈YOU〉がファンの皆さんだとして、こういうことを伝えたかったという。

「そう、〈ちょっと違うな〉みたいな言葉がホントにひとつもなくって。どれだけ長くやっててもファンの人に上からグイグイ行くのは自分に合わないなと思ってるので、この敬語が入ってくる感じとか、まだ弱い部分が出てるけど〈でも、やってみせる!〉みたいなバランスがすっごい自分に合っててビックリしました」

――柏木さんが伝えたい内容なのと同時に、これからも歩き続けるっていうニュアンスの言葉とかは、ファンの皆さんがいま聞きたい内容なのかなって。

「そう思ってもらえると嬉しいですね」

――どうしても〈今年で30歳を迎える〉とか表現されたり、〈いつまでやるの?〉〈次どうすんの?〉みたいに不躾な見られ方をすることも多いと思うんです。

「そうですね(笑)。まあ、面白半分もあると思うんですけど、興味を持ってもらえてるなら、むしろ全然ありがとうございますって思いますね。自分から〈30歳までAKB48でやります〉とか言ってるのもありますし」

――先のことも考えるとは思いますが。

「何をしていくかって言ったら、特に何かを変える気もなくて、ただずっとやりたいっていう感じなんですよね。でも、特にアイドルっていう部分では意外とそれが難しくって。だからちょっとずつアクセントというか、今回のように初めての方と一緒に曲をやったりしながら、軸にはやっぱりアイドルっていうものを続けたいっていうところがいちばん強いです」

――現実的に29と30で急激に変わるわけでもないでしょうし。

「そう、近付くにつれてそう思うようになってきました。前は30歳っていうのを凄い意識してたんですけど、最近は〈あれ? 意外と何も変わらなそうだな〉って(笑)。それより〈30からがまた記録だな〉とか〈どこまで行けるかな?〉ってワクワク、プラスの方向に変わってきましたね」

――その意味でも、ここからの活動におけるテーマ曲みたいな一曲ですね。

「そうですね。意志表明っていう感じです。これをいまのモチヴェーション、いまぐらいの気持ちでずっと歌い続けられたら嬉しいなっていう感じはありますね」

――そうですよね。例えば39歳の時にも。

「そうそうそう(笑)。これを嘘偽りなく歌える自分であれたら最高だなと思います」