若干20歳にしてソロ・デビュー。以来ジャズ・ギタリストとしての活動や、石若駿、小田朋美、ものんくるの角田隆太らとのバンドCRCK/LCKSなどのバンドでの活動、その実力と存在感をシーンに示し続けてきた井上銘。本作はこれまでリリースされたソロ名義の作品とは一転して、歌モノのPOPSアルバム。どちらかというとCRCK/LCKSのようなプログレッシヴ、ハイクォリティーな楽曲の方向性に近い印象だが、こちらはよりオーガニック。本人歌唱による歌メロはどこか懐かしさを感じさせ、石若駿の重量級グルーヴとの対比がおもしろい。