70年代初頭の良き日本のジャズ・サウンドを追及するDays of Delightレーベル。その第1弾リリースから関わり、次々と意欲作を発表してきたベテラン・サックス・プレイヤー、土岐英史。最新となる本作では、二人のジャズ・ギタリスト、荻原亮と井上銘との共演という異色かつ斬新な内容。自身のオリジナル4曲とスタンダード5曲をシンプルな編成で聴かせ、アルトの味わいとソプラノのクールさを使い分けたサックスのプレイが光る。またギターはカッティングなど変化に富むバッキング(モジュレーション系のエフェクトをかけつつ)、時にロック・テイストも感じられるソロで魅了する。
土岐英史『リトル・ボーイズ・アイ』荻原亮、井上銘のツイン・ギターとの共演で豊かなサックスを響かせた遺作
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