Mikiki編集部が日々アップしているトピックス。僕は編集部内では飛び抜けて日頃聴く音楽に偏りがあるみたいでして、同僚が当然のように話題に出しているアーティストの名前を全然知らない、などということもしょっちゅうで、我ながらかなりヤバイ感じなのですが、皆が紹介している音源を聴いてみては「こんなのがあったのか!」「名前だけ耳にしたことあったけどすげーカッコいいじゃん!」などと単純に楽しんでしまったりしています(すみません、もっと勉強します)。

で、またさらに情けない話なのですが、普段自分が好きでよく聴いているような人たちの情報に関しても、しっかりフォローできているとはとても言いきれない状態でして……。「うわ、1週間前にこんな音源が公開されていたのか」などということも日常茶飯事だったりします。そのあたりは今後どんどん情報網や感度を高めレベルアップしていく所存であります、ということでひとまずご容赦いただきまして、今日はそんな〈紹介しそびれたネタ〉のなかから2つほどピックアップしたいと思います。

 

まずはブラジルのコンテンポラリーなジャズ・グループ、ダニ・アンド・デボラ・グルジェル・クァルテートによる8月27日リリース(昨日ですね!)の新作、『Luz』の話題を。その名の通り、女性ヴォーカリストのダニ・グルジェルとその母親であるピアニストのデボラ・グルジェルを中心としたバンドで、昨年発表された『Um』は専門誌の年間ベスト企画などでも高い評価を受けていました。〈ヴォーカル+バック陣3人〉ではなく、スキャットを器楽的に用いるダニのヴォーカルと他の楽器とを対等な存在と捉えているからこその〈クァルテート(クァルテット)〉名義なのだと思います。昨年の東京JAZZでも来日し、単独公演も大成功だったそうですね。

なんとこの新作『Luz』、ダニのYouTube公式チャンネルに、いまこれを書いている時点で全11曲中10曲の音源がアップされていたりします。3週間前にアルバム全体のトレイラーがアップされてから数日に1曲ずつのペースで公開されているので、恐らく数日中に全曲が聴けるようになるのではないかと思います。

上に貼った“Ne?”は拍子でいうと〈5+5+5+5+4〉の繰り返しみたいな感じですかね。前作『Um』に収録されていた、ピアノの上下のフレーズが別々の周期でズレていく“36-47”なんかも含めて、こういったリズム面での遊びも面白いグループであります。もちろん、単なるマニアックな試みに終わらず、〈ちょっと変わったことに取り組んでいるからこそ〉の味わいと洗練されたサウンドを両立しているところが素晴らしいですね。

彼女たちは今年も再び来日し、9月19日から全国ツアーを行うそうです。CDと併せて、気になった方はぜひ。

 

続きまして、以前このブログでもご紹介したウーゴ・ファットルーソとヤヒロトモヒロさんのデュオ、ドス・オリエンタレス。なんと、彼らのドキュメンタリー・ムービーが制作されているとのこと!

以前にもウーゴ本人のFacebookページで別の動画(下掲)が紹介されていて「おお!?」と思ったのですが、言葉の関係で内容がいまいちよくわからず……。今回YouTubeにアップされた動画には日本語字幕が付いているのでありがたいです。これから作るのかいま作っているのかもうできているのかはわかりませんが、いつごろ公開されるんですかね? 下に貼った動画と同じものだとしたら、説明文からするとDVDなのでしょうかね。詳細がわかったらまたご紹介できればと思います。

 

ガンバ大阪の全ゴール集DVDの到着が待ちきれない戸畑がお送りしました。それではまた。