ギタリスト、笹久保伸の33作目のアルバム。ペルーで音楽採取調査をしながら演奏活動を始め、ペルー外務省からCDを発売したり、秩父で芸術運動を行ったりと異色の経歴を持つ。そんな笹久保伸の新作は、ヨーロッパ前衛ジャズ界のレジェンド、ノエル・アクショテや、ブラジルからミナス新世代と言われるフェデリコ・エリオドロ、カート・ローゼンウィンケルのバンドで活躍するアントニオ・ロウレイロが参加。秩父の洞窟で録音されたという“Venus Penguin”、アントニオ・ロウレイロの参加した“Waltz for Canaria”の2曲の美しさには圧倒された。