〈つけてみそみそ/かけてみそみそ/首都かえてみそ〉と洗脳を図るラップ・ソング“首都移転計画”、中毒性の高いアシッド歌謡“いいくらし”といった先行曲で、名古屋めしの如き食い合わせの美学を見せてきた6人。その奔放ぶりはこの初アルバムでも健在だ。ZEN-LA-ROCKの導きで〈アイドルは5年/人は50年〉とぶっちゃける様が凄い“SPACEひつまぶし”や、メンバーの可愛すぎるヴォイス・パーカッションで全編構成した“赤味噌Blood”はその最たるもの。とはいえ素材自体が金ピカに輝いているのもしゃちほこの魅力で、小出祐介(Base Ball Bear)のエモいメロが眩しさを増幅させる“colors”、そして“明け星”の素直なユニゾンに映るピュアさは泣けるほど沁みる。ひまつぶしと言わずに聴いてみそみそ。