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熱い思いを持ち続ければ絶対いいことが待ってる

――ズバリ、これからの夢は?

みくり「アルバムを作りたいです。それがいちばんの目標ですね」

――こんなタイプの曲が歌いたい、とかありますか?

みくり「昔はカッコつけたくて、雰囲気に任せてR&Bタイプの曲を歌ったりしてたんです。でもいまは、伝えるための歌はそんなにジャカジャカさせなくてもいい、って考えるようになりました。ギター1本であっても、そこに乗せるものをしっかりと意識する。大事なものを伝えることを大事にしたいんです。とにかくやりたいことはいっぱいありますね」

2021年のオリジナル曲“FIGHT SONG”

――本田さんは、彼女にはこういった曲調が似合いそう、とかどんなイメージが湧きますか?

本田「LINE LIVEで歌を聴いたとき、最初に浮かんだのは歌謡曲のイメージ。いわゆる80年代の歌謡曲のテイストとかすごくしっくりくるだろうな、と」

みくり「配信に集うリスナーさんってその年代の方が多くって、その頃の曲のリクエストが多いんですよ。私の配信は、知らない曲だったとしても、即興で歌ってみよう!というのを売りにしているんです。私なりにその場でどう調理するかにかかっていて、こんな感じにできたよ~、ほらうまくいったでしょ?ってふうに皆さんをもてなすんです。父と母の影響もあり、70年代あたりの有名曲だったらだいたい歌えるので、ちょっと意地悪なあまり知られていない曲のリクエストでも、平気で歌えちゃうよ!って。

あと昔からよくアニメ声だと言われてきてたので、アニソンもレパートリーにしているし、ボカロ系もけっこう多いかな。

こういうふうにいろいろやりたいことがありすぎて絞れないんです! とにかく何を歌っていても楽しいんです!」

――(笑)。では最後に、“夢々”をどういうふうに聴いていただきたいか、リスナーへのメッセージをお願いします。

本田「バラードではあるけれど、けっして悲しい曲ではない。前を向きながら一歩一歩進んでいく、というイメージで作りました。

月並みな言い方になるけれど、聴き手の背中を押すような曲になったらいいなと思います。辛いことや落ち込むことがあったときにこの曲を聴いて前を向く気持ちになってもらえたら嬉しいですね」

みくり「これは私の歌なんだ、って実感できるほど、すごくしっくり来ているんです。最初に曲を聴かせていただいたときは、私自身がすごく励まされました。

いろいろとしがらみの多い世の中で、思うようにうまくいかないことばかりだけど、キラキラしたものというか、熱い思いを持ち続けていれば絶対にいいことが待っているから。そういう願いが届けられたらいいなと思います」

 


みくりさんの歩みや幼い頃から抱いていた夢、彼女を支える〈みくり組〉の思いが歌に込められ、本田光史郎さんの音楽と重なって生まれた“夢々”。レコーディング直後の熱気が立ち込めた現場で収録された今回の対話は、みくりさんの音楽人生や“夢々”の背景が明かされ、非常に充実した内容になりました。なお、“夢々”のミュージックビデオは、映像監督・奥藤祥弘さんが撮影。楽曲の世界やみくりさんの思いを見事に表現した映像作品になっているので、ぜひご覧ください。 *Mikiki編集部

(左から)みくり、奥藤祥弘

 


RELEASE INFORMATION

みくり 『夢々』 みくり(2022)

リリース日:2022年9月17日
配信リンク:https://big-up.style/SEXcPtAOgg

TRACKLIST
1. 夢々
作詞作曲:本田光史郎