アル・ディ・メオラが2022年10月10日(月・祝)、11日(火)にビルボードライブ東京で、10月12日(水)にビルボードライブ横浜で、10月13日(木)にビルボードライブ大阪で来日公演を開催する。

ジャズ/フュージョン界のギターヒーロー、アル・ディ・メオラ。アコースティックギターとエレクトリックギターの両方を操り、作曲家としても才能を発揮する、40年近いキャリアを持つ名ギタリストだ。

1954年生まれ、米ニュージャージー州ベルゲンフィールド出身のアル・ディ・メオラは、72年に名門バークリー音楽大学に入学。19歳の若さでチック・コリアに見初められ、彼が率いる伝説のジャズ/フュージョングループ、リターン・トゥ・フォーエヴァーのメンバーになった。『Where Have I Known You Before』(74年)、『No Mystery』(75年)、『Romantic Warrior』(76年)という名盤3作に参加したもののグループは解散、アル・ディ・メオラはソロアーティストとしてのキャリアをスタートさせ、スティーヴ・ガッドやジャコ・パストリアス、チック・コリアといった手練たちが参加した『Land Of The Midnight Sun』でデビューした。

リターン・トゥ・フォーエヴァーの76年のライブ動画

アル・ディ・メオラといえば、タンゴなどのラテン音楽やフラメンコ、中東音楽、ブラジル音楽、アフリカ音楽など、グローバルな音楽の要素を取り入れるエクレクティックな音楽性だ。セカンドアルバムにして代表作である『Elegant Gypsy』(77年)からして、フラメンコやタンゴ、ブラジル音楽などを文字どおりフュージョンさせた折衷的なサウンドを展開していた。2017年には、同作のリリースから40周年を記念してツアーを行ったことも記憶に新しい。

77年作『Elegant Gypsy』収録曲“Mediterranean Sundance”

77年作『Elegant Gypsy』収録曲“Race With Devil On Spanish Highway”のライブ動画

80年には、パコ・デ・ルシアとジョン・マクラフリンとのアコースティックギタートリオで吹き込んだ『Friday Night In San Francisco』が大ヒットし、現代のギタリストを代表する名手の一人として世界的な名声を得た。

アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシア&ジョン・マクラフリンのライブ動画

その後、91年の『World Sinfonia』では、ワールドミュージックブームの追い風のなかで世界各地の音楽の融合に取り組んでおり、後の〈ワールド・シンフォニア〉としての活動に繋がっていった。一方で、95年にはジャン・リュック・ポンティ、スタンリー・クラークとのアコースティックトリオを結成し、『The Rite Of Strings』を発表した。

94年のライブ動画

アル・ディ・メオラ、ジャン・リュック・ポンティ&スタンリー・クラークのライブ動画

2010年代に入ってからも、彼のルーツであるビートルズへのトリビュートアルバム『All Your Life』(2013年)、アコースティックギターとエレクトリックギターを重ね合わせた『Elysium』(2015年)、作曲家としての才能を発揮したドラマティックな『Opus』(2018年)など、意欲的なアルバムのリリースと精力的なライブを行ってきた。

2018年作『Opus』収録曲“Broken Heart”

ギターの達人は、もちろん現在も力強い活動を続けている。2020年には、2作目のビートルズ・トリビュート作『Across The Universe』を発表。名曲の数々を彼らしい独創的かつ実験的な解釈で弾き、新鮮なサウンドを提示している。それに加えて、45年間の音楽活動を称える〈Past Present Future Tour〉での来日を果たした。

2020年作『Across The Universe』収録曲“Yesterday”

2022年7月には、発掘盤『Saturday Night In San Francisco』がリリースされた。タイトルからわかるとおり、同作は『Friday Night In San Francisco』の翌日の公演を収めたものだ。名盤の別の側面を伝える歴史的な作品として、長年のファンを驚かせた。

2022年作『Saturday Night In San Francisco』ティーザー

そんな、いまもなお進化/深化を続けている巨匠が、ビルボードライブにカムバックする。

今回は、アミット・カヴシカー(タブラ)とリッチー・モラレス(パーカッション)という彼らしい編成のトリオでの来日公演だ。『Opus』を携えた2020年のライブはアコーディオンのファウスト・ベッカロッシ、ピアノのケムエル・ロイグとのトリオによるものだったので、前回とは異なる演奏、最新のアル・ディ・メオラ・サウンドを体験できるものになるだろう。

また、パーカッションとタブラとのトリオということは、アコースティックギターによるワールドミュージック色の強い演奏を展開するのではないだろうか。いずれにしても、彼独特のシンコペーションするユニークなリズムや、叙情的で洗練されたエモーショナルなメロディーでオーディエンスを魅了してくれることはまちがいない。

2022年のサウンドチェック動画

世界最高峰のギタリスト、アル・ディ・メオラのビルボードライブ公演。この秋、絶対に駆けつけたい来日ライブだ。

 


LIVE INFORMATION
アル・ディ・メオラ
Al Di Meola

2022年10月10日(月・祝)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ
開場/開演:18:30/19:30
サービスエリア/カジュアルエリア:10,500円/9,900円

2022年10月11日(火)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:10,500円/9,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13548&shop=1

2022年10月12日(水)ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:10,500円/9,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13549&shop=4

2022年10月13日(木)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:17:00/18:00
2ndステージ
開場/開演:20:00/21:00
サービスエリア/カジュアルエリア:10,500円/9,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13550&shop=2

※本公演は新型コロナウイルス感染症対策用の座席レイアウトを使用し、公演を実施いたします
※本公演は映像収録が入る可能性がございます。お客様が映像に映りこむ場合もございますので、あらかじめご了承ください
※ご来場前に必ず〈新型コロナウイルス感染症対策について〉のページ内の〈お客様へご協力のお願い〉をご確認ください
ビルボードライブ東京:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html
ビルボードライブ横浜:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice_yokohama.html
ビルボードライブ大阪:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice_osaka.html

■メンバー
アル・ディ・メオラ(ギター)
アミット・カヴシカー(タブラ)
リッチー・モラレス(パーカッション)