彼らはずっと闘い続けている。山ほどの喪失と希望を携え、迷いながらも己のアイデンティティーを歌で問う、その真っ直ぐさはいつだって鮮烈だ。新作では、より抽象的な言葉でのアプローチが増えた印象。丹念に紡ぎ合わされたアレンジも堂に入ったもので、“morning glow”のゴスペル調のコーラスや、チャイムの音色が聖歌を思わせる“ゼロ”、久々のカントリー路線“white note”なども耳を惹く。