マリのギタリストであるヴィユー・ファルカ・トゥーレとクルアンビンが共同で制作したアルバム。ヴィユーの父アリに向けたリスペクトがテーマという内容は、高い演奏力がもたらすグルーヴの洪水が印象的だ。自在にノリを操る様はまさに圧巻。ほのかなサイケデリアを描きながら、ファンク、ブルース、ダブといった要素を漂わせるサウンドスケープに触れると、インフロー率いるソーやマキシマム・ジョイの作品群が脳裏に浮かぶ。