2020年のメジャー・デビューに前後してシャキーラやセレーナ・ゴメスとのコラボも重ね、ロザリアとの交際が話題になった昨年はバッド・バニーのヒット“Party”やダディ・ヤンキー“Agua”に客演もしている〈モダン・レゲトンのキング〉ことラウ・アレハンドロ。このたびフィジカル化されたこちらは通算3作目で、リヤーノとブライを交えた先行ヒットの“LOKERA”、ベイビー・ラスタとの“PUNTO 40”などの熱い楽曲が満載されている。クリス・ブラウンあたりを好んで育った世代だということは佇まいからもよくわかるが、歌心のあるR&Bやラテン・トラップ、ハウスやエレポップも含むが、スタイルが多彩とかいうよりは自然に拡張するレゲトンの進行形を体現している、と言ったほうが近いかもしれない。最高。