2022年3月21日、57歳で逝去した映画監督青山真治がboidマガジンに連載していた日記の続編。2020年8月末の第51回から2022年2月中旬の第68回、さらに死の直前に綴られた未発表の第69回を収録している。最後の1か月、青山真治は緩和治療を継続しながら、川島雄三の「赤坂の姉妹より 夜の肌」「花影」といった作品をみて論じ、睡眠中には、「DAYS AGAINST THE DAYS」というタイトルの新作を撮影する夢をみる。彼の日記の最後にニコラス・レイの「ラスティ・メン」への素晴らしい言及がみられるが、この日記にはそういった映画への言葉で満ちている。