ブラック・カントリー・ニュー・ロードがライブ映像作品「Live At Bush Hall」を昨日2月21日に発表した。また、日本限定のCD『Live At Bush Hall』を3月24日にリリースする。
2022年にリリースしたセカンドアルバム『Ants From Up There』が、全英3位を記録し、数多くのメディアが年間ベストチャートでトップ10にリストアップするなど、大絶賛を浴びたブラック・カントリー・ニュー・ロード(以下、BC,NR)。同作のリリースの4日前に主要メンバーであるアイザック・ウッドがバンドを離脱するという危機的状況に一度は陥ったものの、6人は確固たる想いを胸に再始動し、さらなる進化を証明してみせた。
初来日公演になった〈FUJI ROCK FESTIVAL ’22〉では、セットリストをすべて新曲で構築するという大胆な姿勢で臨み、圧倒的な演奏力と感情を揺さぶる歌声で、観客の涙腺が崩壊したという。SNSでトレンド入りを果たすなど、大きな反響を呼んだ。
そんなBC,NRが、完売になった、話題の英ロンドン公演のフルライブ映像作品「Live At Bush Hall」を発表した。「Live At Bush Hall」の映像と録音は、ロンドンのブッシュ・ホールで行われた3公演のドキュメントだ。
ブッシュ・ホールで行われたライブは、バンドにとって新たな始まりとなるものだった。
BC,NRは、2022年の初め、全英3位になったアルバム『Ants From Up There』(マーキュリー賞候補のデビュー作『For the first time』に続く、12ヶ月ぶり、2度目の全英トップ5アルバム)をリリースした。同作はファンや評論家から称賛され、数々の満点レビューを獲得、r/indieheads、Rate Your Musicでのファン投票で1位を、Pitchforkの読者投票で3位を、世界中のメディアや日本の「rockin’on」「ele-king」などの年間ベストで高評価を獲得した。
フロントマンがバンドを離れ、BC,NRは残ったメンバーのルイス・エヴァンス(サックス/ボーカル)、メイ・カーショウ(キーボード/ボーカル)、ジョージア・エラリー(バイオリン/ボーカル)、ルーク・マーク(ギター/ボーカル)、タイラー・ハイド(ベース/ボーカル)、チャーリー・ウェイン(ドラム/ボーカル)の6人からなる新体制になり、ライブ用にまったく新しい楽曲を書くことになった。
彼らは短期間で作り上げた楽曲を、〈Primavera〉〈Green Man〉〈FUJI ROCK FESTIVAL〉などの世界各地の大型フェスで披露し、新たなパフォーマンスは英Rolling Stone誌や、The Guardian紙、NY Times紙といったさまざまなメディアから賞賛を受け、昨年の〈AIM Independent Music Awards〉で〈Best Live Performer〉にノミネートされるなど、注目を集めた。
今回公開された3日間にわたるロンドンのブッシュ・ホールでのライブパフォーマンス映像はグレッグ・バーンズが監督し、録音はPJハーヴェイのコラボレーターでもあるジョン・パリッシュがミックスを行った。メンバーのルイス・エヴァンスは、次のように語る。
これは瞬間をとらえたものなんだ
この8ヶ月間、ツアーで演奏してきた曲の小さなタイム・カプセルのようなもの
- Lewis Evans
12月に行われた同公演では、公式にリリースされたものではないにもかかわらず、観客がバンドとともに楽曲を歌い上げ、バンドとファンの絆の強さを証明した。
そんなBC,NRにとって、典型的なやり方でライブを映像化し、ありきたりな方法で公開するというアイデアは、魅力的ではなかったという。
過去に見た、あるいはやったライブ・セッションの映像化のやり方には懸念があったんだ。
複数の公演での演奏が視覚的にまとめられていて、そのため実際の演奏からは離れたものとなってしまい、人工的でライブとは思えないような印象を与えてしまう。そこで僕たちは、3つの夜がそれぞれ異なるビジュアルに見えるようにするアイデアを思いついた。僕たちは、正直に、3回演奏したことをみんなにわかるようにしたかった。ノンストップで演奏しているわけではないんだとね。
- Luke Mark
学校劇、牧歌的なシーン、幽霊の出るピザ屋など、アマチュアの演劇にインスパイアされた独自のテーマと美学が、各夜には設定されていたそうだ。同公演には、学校のプロムパーティーの終わりのようなシーンもあったという。
僕たちは架空の劇というアイデアを思いついたんだ。
架空のあらすじを書き、登場人物に扮し、それぞれの劇のプログラムやセットを作った。
本当にエキサイティングで、楽しかったよ。
- Lewis Evans
また、今回のライブでは、友人やファンにも協力してもらったという。ペンキ塗りやセット作りを手伝い、カメラを渡されたり、電話で撮影を指示されたりして、物作りを手伝った者もいたそうだ。そして、協力したすべての者のスタイル、物語、視点を織り交ぜた、独特のビジュアルが生み出された。
映像を作るなら、人間味のあるものにしようと思ったんだ。
この作品を作っている時に、多くのファンが曲を広めてくれて、僕らが曲を出さなくても、みんなが曲を聴くことができるようになったんだ。
この映画を作るにあたって、僕らの活動を支えてくれている人たちを巻き込むのはいいことだと思ったんだ。
- Luke Mark
BEATINK.COMでは、同公演のライブ・レポートを読むことができる。
また今回、映像作品化された、9曲の新曲を収録した『Live At Bush Hall』が日本限定のCDとしてリリースされることも発表された。『Live At Bush Hall』は、数量限定のTシャツセットや、タワーレコード限定のトートバッグセットも発売される。
4月には、初の単独来日ツアーの開催が決定している。ポストロック的な曲調にホーンやストリングスを重ね、どこか上品な一面を持ちながらも大迫力で、時に狂暴なプレイを見せてくれるBC,NRのライブは、いまや世界中でソールドアウト公演になっている。ロックシーンの最前線を走る彼らにとって、記念すべき初の単独来日公演は、きっとオーディエンスひとりひとりの記憶に強烈に刻まれることになるだろう。
今回のジャパンツアーは、数量限定のチケット+Tシャツセットの発売も決定している。こちらでしか手に入らない、ファン必携の限定デザインTシャツになっているので、お見逃しなく。
『Live At Bush Hall』を聴くと、4月の来日公演に向けての期待が高まる。
RELEASE INFORMATION
リリース日:2023年3月24日(金)
品番:BRC734
価格:2,640円(税込)
LIVE INFORMATION
Black Country, New Road Japan Tour 2023
■名古屋公演
2023年4月4日(火)愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
お問い合わせ(名古屋CLUB QUATTRO):052-264-8211/http://www.club-quattro.com/
■大阪公演
2023年4月5日(水)大阪・梅田 CLUB QUATTRO
お問い合わせ(SMASH WEST):06-6535-5569/https://www.smash-jpn.com/
■東京公演
2023年4月6日(木)東京・渋谷 O-EAST
お問い合わせ(BEATINK):https://www.beatink.com//info@beatink.com
■全公演共通
開場/開演:18:00/19:00
前売:6,800 (税込)(ドリンク代別/オールスタンディング)
※未就学児童入場不可
前売りチケット+Tシャツセット: 11,300(税込/送料込)
■チケット情報
一般発売:2023年12月17日
イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/3769180001
ローソンチケット:https://l-tike.com/artist/000000000852052/
チケットぴあ:https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=M6030007
BEATINK:https://beatink.zaiko.io/e/BCNR2023
企画・制作: BEATINK
お問い合わせ:https://www.beatink.com//info@beatink.com