ExWHYZに変わった意味を証明したい
――そしてShingo Suzukiさんによるエレポップ“Darling”はファンキーで小気味良い出来映えです。
mikina「“Darling”は可愛いですよね。いまアルバムをずっと聴いてるんですけど、日常に合うというか、いちばんこの季節に合う気がします。素のテンションで歌えるし、歌ってる時にあらゆる大切な人が浮かびやすいと思う歌詞だから、目の前にいるファンの人たちにもまっすぐ届けられると思うし、歌えば歌うほど好きになりそうです」
maho「これはメンバーみんなの中にある等身大の魅力みたいなものが出ている曲なので気に入ってます。私とmayuちゃんで作詞したんですけど、どっちかっていうとmayuちゃんが書いた世界観が強くて、そこに後から私の言葉が入った感じで」
mikina「mahoちゃんのこういう歌詞はイメージしやすいけど、mayuちゃんの可愛い感じはあまりなかった気がする。〈君とコーヒー 甘すぎない方がいいの〉のところはmayuちゃん本人も気に入ってるそうです」
maho「恋愛目線の歌詞だけど、恋愛対象じゃなくてもそばにいる大切な人やメンバーもそうだし、ファンの人もそうだし、大事な人に対する感情ってそんなに変わりはないなって思っていて、そのことを素直に書いたって話したら、mayuちゃんも同じだって言ってたんで、恥ずかしがらずに二人が書いた歌詞としてみんなに受け取ってもらえたらいいなって思います」
mikina「愛の曲なんです、恋じゃなくて。だからいいんです」
maho「振付けはこの2人でしました。レコーディングの時に〈広いステージでいろんな人に届けてるイメージで歌って〉って言われたのを覚えてて。みんなで手を振って楽しくライヴでできたらいいなって」
mikina「ExWHYZは大人っぽい曲が多いので、大人の女性みたいな動きの振りが多いんですけど、この曲はちょっと可愛いのもいいかな?っていう振りを私は入れたりしました。メンバーでやってみたらハマりも良くて、ライヴでいっぱい楽しんでもらえる要素が散りばめられてると思います」
――はい。そして篠田さん山田さんによるラストの“Everything”は最初のツアーから歌われている曲ですね。これはもう聴いたまんまの温かみに包まれます。
mikina「グループが変わっていく中で変わらなきゃいけない部分はもちろんあるけど、ずっと大事にしていたものは変わらず持ち続けていきたいし、カッコ悪い部分も全部抱きしめていけたらいいなって思えるし、目の前にいる人への愛をこの曲を通じて素直に伝えられる。喋ったりはしないことを歌で伝えるのにいちばんいい曲っていうか、自分たちの気持ちそのままが込められた曲です」
――EMPiRE曲のフレーズを散りばめた歌詞も響くものがあります。
maho「ライヴで歌ったり言葉として声に出していくことで、目の前にいるファンのみんなともそうだし、あの空間で確かめ合っていける、この歌がそばにある限り、それをできるのがすごくありがたいし、大切にしていきたいですね。忘れないでいなきゃいけない感情をちゃんと確かめさせてくれるような存在だなって思います」
――はい。という素晴らしいアルバムが出来上がって、いよいよ5月13日の日本武道館での〈ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP〉も間近に迫っていますが、現在はどんな心持ちでしょう。
mikina「武道館っていう特別なステージに立つプレッシャーは良い意味で持ちつつ、自分の中ではこういう自分で立ちたいとか、やりたいこともどんどん定まってきて、楽しみが広がってきています。セカンド・アルバムも出して、マスターのみんなと同じ熱量で上がってきている感触があるので、蓄えてきた熱さをバンッて出したいなって。武道館でデカい音を鳴らして、みんなと気持ちを共有したいです」
maho「いろんな人たちの力を借りて作ったアルバムを背負ってライヴして、自分たちも自信を持てる曲があって、ライヴを作ってくれるチームがあって、来てくれるお客さんがいて……っていう、いまのExWHYZの空間が好きなんですよ。この空間を広めていきたいって本気で思うから、武道館でちゃんとその第一歩を見せたいです」
――まさに〈the FIRST STEP〉ですね。
mikina「はい。ExWHYZとして本当の第一歩っていう意味での〈the FIRST STEP〉です。6人揃ってのツアーを終えて立てる舞台でもあるし、武道館に立って、EMPiREからExWHYZに変わったことの意味を証明したい。その答えを出せる日にしたいです」
maho「最高な日にするので来てくれたら嬉しいです。いまExWHYZが持ってるものをあの特別な場所で一緒に体感できるのをすごく楽しみにしています」