ネットカフェで寝泊まりをし、清掃の仕事で生計を立てている主人公・一希。内面から溢れる衝動で描かずにはいられない絵画。その一希の描く絵に価値を見出した美術を愛する透との出会いにより、彼の取り巻く環境が劇的に変化していく。今や誰もが自分の作品を発信出来る時代において、芸術という作品に付随する価値とは何なのか。生きていくために必要なもの=お金の価値と芸術の価値など、パトロン・画廊・美術館…芸術をマネタイズしていくということがテーマになった意欲作。透の一筋縄ではいかなそうなキャラも気になるところ。このタッグがアート界隈でどうサバイブしていくのか見守りたい。
ぱらり「いつか死ぬなら絵を売ってから 1」ネカフェ暮らしの清掃員と美術を愛する青年、2人の出会いから動き出す芸術×マネーゲーム描く意欲作
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