名匠イングマール・ベルイマン監督の象徴的な代表作で第十回カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞の「第七の封印」が4K修復版で登場。ペストが蔓延する中世のスウェーデン。徒労に終わった十字軍の遠征から帰途についた主人公は、死神に出会い死の宣告をされる。神の存在と信仰を確認するために延命が必要だった主人公は、死神にチェスの勝負を申し入れるのだが勝負は長引き……。ベルイマン監督がよく使う主題で、神の沈黙と形而上学的観念が表現されている。死の舞踏といわれる一連の絵画から着想を得たであろうラストシーンは映画史に残る名シーンで必見。本作はマジックリアリズム・ムービーと言えるかも。