メンバー4人だけで集まり、プライベートなスタジオで制作されたMr.Childrenの21作目となるアルバム『miss you』が届いた。本作のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ Mr.Children 特別号」を発行! ここでは中面に掲載されているレビューを掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です!※ *TOWER PLUS+編集部
Mr.Childrenから21作目のオリジナルアルバム『miss you』が届けられた。前作『SOUNDTRACKS』(2020年12月リリース)から2年10か月ぶりとなる本作には、すべて新曲による13曲を収録。桜井和寿(ボーカル/ギター)、田原健一(ギター)、中川敬輔(ベース)、鈴木英哉(ドラムス)の4人だけで集まり、プライベートなスタジオで制作されたという、親密さと奥深さが伝わってくるアルバムだ。
まずは前作『SOUNDTRACKS』以降の活動を振り返っておきたい。2020年に「第71回NHK紅白歌合戦」に12年ぶりに出演(アルバム『SOUNDTRACKS』収録の“Documentary film”を演奏)。翌2021年9月にはB’z主催のイベント〈B’z presents UNITE #01〉に出演し、さらに10月に無観客生配信ライブ〈ap bank fes ’21 online in KURKKU FIELDS〉に登場。コロナ禍のなか、〈自分たちの音楽をどう届けるべきか?〉というシリアスな課題に向き合い、数々のトライを続けてきた。
そして、2022年4月からは約3年ぶりとなる全国ツアー〈Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス〉を開催。ベストアルバム『Mr.Children 2011-2015』、『Mr.Children 2015-2021 & NOW』のリリースを含め、日本の音楽シーンにおけるMr.Childrenの存在感を改めて示した。30周年のアニバーサリーを超え、半世紀に向けて新たな一歩を踏み出す――2022年の活動はMr.Childrenにとって、きわめて大きな意義を持っていたと思う。
30周年は単なる入り口であり、Mr.Childrenはここから50年を目指して進んでいく。ニューアルバム『miss you』は新たな旅の起点となる作品だ。