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More Arrival from LEGENDS
秋なのでいろいろ収穫があります!
文/轟ひろみ

NIRVANA 『In Utero (30th Anniversary)』 Geffen/ユニバーサル(2023)

93年に残された永遠の名盤が30周年を記念して新たにリマスターされ、さまざまな形態やフォーマットで登場。5枚組のスーパーデラックス仕様は、本編やボートラ、B面曲にライヴ音源を加えた計72曲(そのうち53曲が初出となる音源)のヴォリューム! ファンジンやポスター・リトグラフなどの特典もいろいろ付いてきます。

 

THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE 『Live At The Hollywood Bowl: August 18, 1967』 Legacy/ソニー(2023)

ジミとミッチ・ミッチェルとノエル・レディングのトリオが、まだ初作を発表する前の67年8月にママス&ザ・パパスのオープニングを務めたライヴの模様が発掘されて音盤化。これまでブートでも出回ったことがないものだそうで、後のジミを象徴する代表曲やカヴァーなど、名声を獲得する直前の貴重な音源が堪能できる!

 

THE PRETENDERS 『Relentless』 Parlophone(2023)

女性ロッカーの先駆者として知られるカリスマにしてレジェンド、クリッシー・ハインド。ソロ作も出す一方でこちらはプリテンダーズを率いての3年ぶりのニュー・アルバムとなる。デヴィッド・レンチをプロデュースに迎え、ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)がストリングス・アレンジに参加しているというトピックも。

 

BRIAN SETZER 『The Devil Always Collects』 Surfdog/ビクター(2023)

コロナ禍前の2019年にはストレイ・キャッツ復活も実現させたネオ・ロカビリー界のレジェンド、ブライアン・セッツァー。バンドの動向も気になるところだが、この2年ぶりのソロ・アルバムも絶好調なのでまるで無問題。ロカビリーにこだわらないアメリカン・ロックやブルース寄りの情緒が、味のある歌とプレイを伸びやかに響かせる。

 

FLEETWOOD MAC 『Rumours Live』 Rhino/ワーナー(2023)

時代を超えた再評価の進むレジェンドだが、こちらは77年8月29~31日にLAのフォーラムで行われた〈Rumours Tour〉のパフォーマンスの模様を収めた、ほぼ初出音源のみの2枚組ライヴ盤。まだ後の展開を知らない『Rumours』リリース直後のステージで、5人組としてのバンド・サウンドを確立していったツアーの模様が確認できる!

 

RINGO STARR 『Rewind Forward』 UMe/ユニバーサル(2023)

新旧の友人をLAの自宅に招いて作るにはちょうどいいサイズ感ということなのか、昨年の『EP3』に続くリンゴの新作はまたまた4曲入り。スティーヴ・ルカサー&ジョー・ウィリアムズの手による“Shadows On The Wall”やポール・マッカートニー作の“Feeling The Sunlight”など豪華ながらも力を抜いて楽しめる内容です。