また多彩な面々が参加している模様、ただし演者でなくソングライターのことらしい……という触れ込みだった13作目。クレジットを見れば、デズモンド・チャイルド、ダニエル・タシアン、スコット・ストーチなど意外な名前が多数。それより驚いたのは、どの曲の仕上がりも一様にライトな風合いを湛えていることで、ラリー・ゴールドの流麗な弦アレンジ、胸キュンなファルセットが効いた“Make You Mine”など洗練性という彼らに不似合いな表現がふと横切ったりも。ただそれらがまた抗し難い魅力を秘めていて、噛むたび旨味が増すのだ。これは新たな出発? ならばかなりおもしろくなりそう。