ビッグ・ジョー・ウィリアムズ“Crawling Kingsnake”でドロリと始まる新作は、ルーツにあるヒル・カントリー・ブルースのカヴァーで固めた一枚。初作『The Big Come Up』でも取り上げていたRL・バーンサイド“Do The Romp”を聴き比べてみれば20年の一巡りも感じられるが、それに相応しい円熟味と自然な独創性が身に付いたことは明らかだ。オルガンの加わった“Going Down South”など特記するのも野暮な安定感が最高。