『Blue Electric Light』に繋がる、エクレクティックでソウルフルな近年の9枚
ジャケとタイトルの通り、〈ヴァイブス上げてくぞー〉な姿勢を貫いた前作。楽器の鳴りから歌唱にいたるまでオーセンティックかつナチュラルな質感があまりに気持ち良いが、ここからまた電化バリバリの音像に新作で向かったのが興味深いところで。
近年は客演の少ないレニーだが、2020年の米大統領選直前に配信先行で発表されたコモンの本EP収録曲“A Riot In My Mind”にチャックDと共に参加。〈戦争が起きている〉と歌われたこの曲は、悲しいことにいっそうのリアリティを帯びている。

共に本号で表紙を飾ったペギーの初アルバムにレニーは参加。先行シングル “I Believe In Love”で艶っぽい歌唱を響かせている。セカンド・サマー・オブ・ラヴのムードが香るバレアリックなビートと、彼のスウェッティーな声の組み合わせは新鮮。
アラバマ・シェイクスの中心人物たるシンガーのソロ2作目。レニー直系のロッキッシュなファンクを豪快に鳴らす表題曲を筆頭に音作りは凝っているが、ハウスからハイパーポップまで参照点の多彩さが作品に軽やかさをもたらしている。
レニーをロールモデルに挙げている若きギタリストの全米No.1ヒット曲を含む2作目。チルなR&Bやサイケ・ポップ、MPBなどを新世代ならではの柔軟なセンスで混ぜ合わせており、こってり感はありつつ、重くなりすぎない点が両者の共通項か。
YONCEが結成した新バンドの初EP。思えば、ハードなロック・アンサンブルと粘っこいグルーヴを融合させていたSuchmosはレニー的だったが、このバンドが中心に据えているのは、人間味に溢れた歌心。肩の力の抜けた感じがカッコいい。
テキサス出身のデュオによる2作目。アーシーなソウルを基調に、サイケデリックな意匠を加えていく音作りは意外にレニーと近い? 彼らの出自であるカーマ・チーフ周辺の現行ソウル耳で『Blue Electric Light』や過去作を聴くのもおもしろいかも。
ロック、ラテン、ジャズ……多才なルーツを持つトリオならではのハイブリッドな音楽性が魅力的なメジャー初作。全体を覆う高い熱量が作品に特別な強度をもたらしており、“SPARKLE”のサルサ・カヴアーという反則技にさえ親指立ちまくり!
レニー新作のロッキン・ エレクトロな音作りに思い出したのが、2000年代にパンキッシュなファンクで人気を博したレーベル、ゴマ(現在は休止中)。こちらは傘下のトイ・トニックスから先日発表されたコンピ第2弾。もしやこのあたりの再評価きてる?







