いま世界がレニー・クラヴィッツを激しく欲している物的証拠を紹介!
サム・クック風の本作収録曲“If I Knew”を挙げるまでもなく、オールド・ソウルを敬愛する両者。実際にレニーはブルーノのライヴにたびたび飛び入りし、〈俺の後継者はコイツだ〉と言わんばかりです。なお、スミージングトンズのフィリップもレニーを崇拝しているそうで。
ジョン・レジェンドの2013年作『Love In The Future』に収められたリック・ロス客演曲“Who Do We Think We Are”で、“Let Love Rule”のライヴ音源をネタ使い。レニーの掛け声をサビのリリックでも引用し、力強く愛を叫んでいます。
デトロイトのシンガーによるこの初作を、ロックとソウル、どちらのコーナーで展開するかタワレコ・バイヤーも悩んだとか。そんなエピソードからしてレニー的ですが、ヘヴィーやアラー・ラスと並べて聴きたい60s調のサイケ・ガレージ曲群も、レニーの好物なテイストであります。
『Invincible』(2001年)用に作られたレニー作曲/客演の“(I Can’t Make It) Another Day”がここで蔵出し。“Black Or White”路線のMJロックに痺れる!
ジャック・ホワイトが絶賛するこの大型新人は、デビュー時のレニー作品を思わせる泥臭いブルース・ロックが十八番。
レニーの“Superlove”をアヴィーチーが躍動的なプログレッシヴ・ハウスに仕立て、フロアで大ヒットした一曲はここでチェックを!
本作収録のカーティス・メイフィールド流儀な“Endless love, Eternal love”は、レニー“It Ain’t Over ’Til It’s Over”の兄弟分とも言えましょう。さらにライヴでレニー曲を口ずさんだり、レニー版“Billy Jack”(原曲はカーティス)をお気に入り曲に挙げたり、近頃マーチンはレニーに夢中!?
ストーナー・ロックに肉迫した“Cheshire Cat Cry”で、レニーがドラムス&クラヴィネットで参加。ちなみに、同曲でのショーン・レノンによるギター演奏がレニーっぽいことにもご注目を!
EARTH,WIND & FIRE 『Now, Then & Forever: Deluxe Edition』 Legacy(2013)
アース・ウィンド&ファイアの2013年作『Now, Then & Forever: Deluxe Edition』には、レニーやファレルらが選曲したDisc-2のベスト盤に加え、彼らが寄稿したライナーまで付いています。
この初回盤にレニー“Rock And Roll Is Dead”のカヴァーを収録。直球なアレンジが清々しい!
登場時からレニーを引き合いに出されていたフランスはニースのシンガー。前作はアコースティックな内容でしたが、この2作目では少しだけファレルやアンドレ3000を意識したそうで、結果的にレニーが電化した98年作『5』っぽい作りになっているのがおもしろいです。
トロンボーン・ショーティの2010年作『Backatown』に収録されたネオ・ソウル風のシングル曲“Something Beautiful”で、レニーは滑らかなコーラス&ギターを披露。ホストと声が似ていてドキッ!
前作が『Soul Circus』で、最新作のタイトルがコレ。レニーのディスコグラフィーと似た表題の作品が並ぶヨーロッパで大人気のスイス人ソウル・ポップ・シンガーです。このアルバムからは歌い方やギター・リフが“Always On The Run”っぽい“Better Than This”をレコメンド!
VARIOUS ARTISTS 『Chimes Of Freedom: The Songs Of Bob Dylan Honoring 50 Years Of Amnesty International』 Amnesty/Interscope(2012)
レニーは“Rainy Day Women #12 & 35”を取り上げ、原曲のニューオーリンズ様式をゴキゲンに踏襲。
幾度も共演を重ね、かつてレニーは“Purple Rain”(祝・30周年!)を模した楽曲“Again”を作り、さらに元カノも何人かかぶっていて……。そんな縁深い殿下が同じ時期に新作を出すのは偶然でしょうか。