作品数が多ければ多いほど復刻の行き届かない範囲もあるものですが、ミラクルズの場合はまさにこのあたり! 長らく廃盤だった70~72年の4作品がボートラ入りの2CDセットで登場です。スモーキー制作の『What Love Has... Joined Together』(70年)をはじめ、アシュフォード&シンプソンが制作に入った『A Pocket Full Of Miracles』(70年)、ヘンリー・コスビー関与の『One Dozen Roses』(71年)、ジョニー・ブリストルやスティーヴィー・ワンダーが主導するスモーキー在籍時の最終作『Flying High Together』(72年)と、全体的にカヴァー多めのラフな作りがいま聴けばとても美味です。