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コラム

映画「メイキング・オブ・モータウン」をBlack Lives Matterの時代に観るべき理由とは?

伝説的レーベルのドキュメンタリーを堂本かおるが解説

(左から)スモーキー・ロビンソン、ベリー・ゴーディJr.

ポップ・ミュージックの歴史に燦然と輝くレーベル、モータウン。マイケル・ジャクソンとジャクソン5、ダイアナ・ロス&シュープリームス、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイらを輩出した同レーベルは、米ミシガン州デトロイトのとある一軒家からスタートし、2019年に設立60周年を迎えた今も、伝説を現在進行形で更新中だ。

そんなモータウンの裏側や歴史を振り返ったドキュメンタリー「メイキング・オブ・モータウン」が、2020年9月18日(金)から公開される。創設者ベリー・ゴーディJr.はもちろん、ジョン・レジェンドやスモーキー・ロビンソンといった新旧アーティスト、ロック界のニール・ヤング、ヒップホップ・シーンのドクター・ドレーら、多くの著名人へのインタビューや貴重なアーカイヴ映像によって伝説的なレーベルの意義を明らかにした映画だ。

今回Mikikiは、その「メイキング・オブ・モータウン」を〈いま観るべき理由〉にフォーカス。ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)が世界的なうねりとなった2020年のいま、モータウンの歴史はどんな意味を持つのか? ブラック・カルチャーについての執筆を多数行うNY在住のライター、堂本かおるがその〈現在性〉に注目した。 *Mikiki編集部


 


モータウンの音楽は現在の黒人音楽やBLMとどう繋がる?

Black Lives Matterムーヴメントの再燃、19万人という多大な死者を出し、なお止まないコロナ禍、それに伴う甚大な経済ダメージ、さらに大統領選と、2020年のアメリカは混沌の極みにある。人々はストリートでの連日のBLMデモに参加しつつ、〈構造的差別(システミック・レイシズム)〉について盛んに語り合っている。構造的差別とは居住地から教育、就職、医療、司法(刑務所)に至るまで、黒人であるというだけの理由で不利な立場におかれ、時には射殺の対象にすらなる社会システムを指す。

本作「メイキング・オブ・モータウン」は、現在よりもさらに激しい黒人差別が当たり前とされていた時代に世界に名だたる黒人音楽専門のレコード会社となったモータウンの歴史を紐解くドキュメンタリーだ。モータウンの煌めく音楽は現在の黒人音楽やBLMとどう繋がるのか。本作を観ることによって見事にリンクする。

「メイキング・オブ・モータウン」予告編
TOWER DOORS