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70年代の音楽を咀嚼したYUKIにしか作れない極上ポップス

眩しいほどの輝きを放つ両A面シングル曲“Hello, it’s me”は、ファンケル新スキンケア〈toiro〉のCMソングにも起用されている、YUKI最新の極上ポップス。〈誰が何を言おうと 私は私だけのものなのだから〉という歌からは、他人と比べて落ち込むこともあるけれど、だからこそ自分は自分なんだという自信と、他人と比べることによって改めてわかる自分の良さ、私は私だけのものなんだという強さが聴こえてくる。歌を盛り上げるホーンはさらに明るく力強く、迫力ある言葉がはっきりと伝わってくる歌は、メッセージをきちんと伝えたいというYUKIの想いも感じ取れる。

ピアノと歌だけでAメロが始まる“ユニヴァース”は、YUKIの歌を盛り上げるコーラスが見事にグルーヴを生み出し、70年代のソウルミュージックを彷彿とさせる軽やかでまっすぐな歌。今はもう会えない人たちともどこかでつながっているんだというYUKIの細やかな感情を、メロディを取り巻く音たちが丁寧に引き出している。

浮遊感のあるギターが印象的なラブソング“追いかけたいの”は、ローファイなギターとドラムが癖になる、YUKIのキュートさが溢れ出ているような1曲。

続く“金色の船”は70年代のバンドサウンドで、YUKIにしか作れないポップス。YUKIの歌を聴いてストリングスの譜面を書いたというトオミヨウの見事なアレンジが、この曲をさらに壮大なものにし、ストリングスによって、詩の世界はさらに広がりを見せる。サビの〈戻れるなら〉の繰り返しが、締め付けられるような切なさを増幅させ、感情が昂っていく様が見事に描かれていく。YUKIの歌の素晴らしさ、アレンジによって曲のポテンシャルを引き上げていくトオミヨウの手腕を感じずにはいられない名曲だ。

 

悲しみも吹き飛ばし、力強くアップデートし続けるYUKIを象徴する1枚

両A面シングル曲“こぼれてしまうよ”は、YUKIの歌いたいこと、伝えたいこと、思っていることがリアルに詰まった独白のような曲。悲しみや空しさ、焦りや迷いといった、YUKIの詩にはあまり使われてこなかった言葉やネガティブな感情が描かれているが、そんな状況も吹き飛ばすようなパワーと、やはり最後は前向きな気持ちに着地させてくれるYUKIのエネルギーが溢れ出ている。ピアノ、ドラム、ギターというシンプルな楽器に乗るメロディは秀逸で、チェロの低音がさらにエモーショナルな気分を盛り上げる。

そして、アルバムを締めくくるのは“風になれ”。アレンジャーにLITTLE CREATURESの鈴木正人を迎え、見事なアレンジで名曲へと昇華させた必聴曲。真っ直ぐなメロディに一見シンプルなようで複雑なベースライン、一筋縄ではいかないリズムを刻むドラムなど、歌の後ろで独創的なリズムが壮大な旋律を導き、サウンドまでもが〈自由になれ〉と高らかに歌っているようだ。〈未来は見えないから 不安ではなくて/どんとこい!と 準備をするだけだ〉という歌詞からは、大きな風に乗り、高らかに自由を歌いながら、どこまでも力強く進んでいく姿が浮かぶようだ。サウンドやアレンジのすごさもあるが、やはりYUKIの豊かな表現力が圧巻の歌を生み出している。

冴えわたるような爽快感が心を満たしてくれる今作。YUKI 20年間の変遷が反映されつつも、まだまだアップデートし続けるYUKIを象徴する1枚だ。

 


INFORMATION
TOWER PLUS+ YUKI 特別号
サイズ:B5変形
ページ数:4P
配布開始:2024年6月12日(水)開店から
※「TOWER PLUS+」はより多くの方に手に取っていただきたいため、お1人様各1部までのお持ち帰りとさせていただきます。無くなり次第配布終了となり、増刷の予定はございません。また、お取り置きはできません。ご了承ください
※配布開始時間は店舗により異なりますので、あらかじめご了承ください。天候や交通事情により入荷が遅れる場合がございます
※現在、一部店舗が営業時間を短縮中です。詳細はこちらをご確認ください
https://tower.jp/article/news/2024/06/11/n301

 

RELEASE INFORMATION

YUKI 『SLITS』 エピック(2024)

リリース日:2024年6月12日(水)
タワーレコード/タワーレコード オンライン特典:オリジナルステッカー(A type) ※一部店舗は除く
配信リンク:https://erj.lnk.to/h9FHYj

■初回生産限定盤(2CD/紙ジャケット仕様)
品番:ESCL-5965〜5966
価格:5,170円(税込)

■通常盤(CD)
品番:ESCL-5967
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
DISC 1(初回生産限定盤・通常盤 共通)
1. Now Here
2. 雨宿り
3. 流星slits
4. Hello, it’s me(FANCL 新スキンケア「toiro」CMソング)
5. ユニヴァース
6. 追いかけたいの
7. 金色の船
8. One, One, One
9. 友達
10. パ・ラ・サイト
11. こぼれてしまうよ
12. 風になれ(NHK「みんなのうた」2024年6~7月放送)

DISC 2(初回生産限定盤のみに収録・ライブ音源)
YUKI LIVE “little night music” 2023年9月16日 東京・Zepp DiverCity
1. タイムカプセル
2. プレゼント
3. ラスボス
4. 忘れる唄
5. Dreamin’
6. 私の瞳は黒い色
7. さよならバイスタンダー

 

LIVE INFORMATION
YUKI concert tour “SUPER SLITS” 2024
2024年8月11日(日)埼玉・戸田市文化会館
2024年8月12日(月・振休)埼玉・戸田市文化会館
2024年8月23日(金)神奈川・神奈川県民ホール
2024年8月24日(土)神奈川・神奈川県民ホール
2024年9月7日(土)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
2024年9月8日(日)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
2024年9月14日(土)広島・上野学園ホール
2024年9月15日(日)広島・上野学園ホール
2024年9月21日(土)石川・本多の森 北電ホール
2024年9月22日(日)石川・本多の森 北電ホール
2024年10月5日(土)北海道・旭川市民文化会館
2024年10月6日(日)北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
2024年10月12日(土)宮城・仙台サンプラザホール
2024年10月13日(日)宮城・仙台サンプラザホール
2024年11月3日(日)福岡・福岡サンパレス
2024年11月4日(月・振休)福岡・福岡サンパレス
2024年11月19日(火)大阪・フェスティバルホール
2024年11月20日(水)大阪・フェスティバルホール
2024年12月6日(金)兵庫・神戸国際会館こくさいホール
2024年12月7日(土)兵庫・神戸国際会館こくさいホール
2024年12月21日(土)東京・東京ガーデンシアター
2024年12月22日(日)東京・東京ガーデンシアター

■チケット
指定席:9,900円

特設サイト:https://www.yukiweb.net/tour-super-slits-2024/

 


PROFILE:YUKI
93年、JUDY AND MARYのボーカリストとしてデビュー。2001年、JUDY AND MARYを解散後、2002年2月にシングル“the end of shite”でソロ活動を開始。先鋭的なサウンドや前衛的なビジュアルで独自の世界観を確立。2012年5月、ソロ活動10周年を記念して開催した東京ドーム公演ではバンドとソロの両方で東京ドーム公演を行った女性シンガーとして〈史上初〉という記録を作り、約5万人を動員。2022年2月6日、ソロデビュー20周年を迎え新曲のリリースと全国ツアーを開催。2023年までに音楽チャートで1位を獲得したアルバム5作を含む、11作のオリジナルアルバムをリリース。独特の歌声、表現、存在感はあらゆる方面から多くの注目を集め、今後も音楽活動とそれに伴うライブ、アートワークの全てから目が離せない。