アクセルの活躍はここからはじまった! 過去3作品もチェック
さて、ここからはシリーズ過去作の振り返りを簡単に。まず、「ビバリーヒルズ・コップ」（1984年）。幼い頃からの友人が殺されてしまったことから、その仇討ちのためにデトロイトからビバリーヒルズに飛び、独自に捜査を進めていくアクセルの姿を描いた記念すべき1作目だ。口八丁手八丁を武器に、敵も味方も圧倒していくアクセルの痛快な立ち振る舞いはここ日本でも大ウケ。リアルタイムで映画館で鑑賞した人もいれば、その後テレビ朝日系「日曜洋画劇場」をはじめとするテレビ放映時に吹き替え版で初めて観たという人も多いだろう。
その型破りな捜査と人柄に惹かれたローズウッド&タガート刑事と築き上げていく友情は、ラストの屋敷での銃撃戦で結実。絶体絶命の状況に陥ったローズウッドがタガートに向かって話す「明日に向って撃て!」ネタがなんともいい。ちなみに、同作は第57回アカデミー賞の脚本賞にノミネートされたことでも話題となった。
そして、「ビバリーヒルズ・コップ2」（1987年）。前作でアクセルと深い友情関係で結ばれたボゴミル警部が、捜査を進めていた強盗団一味に撃たれて重傷を負ってしまう。そのニュースをデトロイトで知ったアクセルは再びビバリーヒルズへ飛び、ローズウッド&タガートと協力して敵討ちに奔走する。
監督は、前年に「トップガン」でメガホンを取ったトニー・スコットが担当。描かれる事件の規模もアクションの迫力も1作目から倍増、理想的な2作目としてヒットを記録した。なお、強盗団のリーダー的存在を演じたブリジット・ニールセンは、「ロッキー4」「コブラ」に続き今作でも存在感を発揮。シルベスター・スタローンとの結婚&離婚などゴシップ的な話題で語られることが多い彼女だが、同作でのクールな立ち振る舞いは80年代アクション映画ファンならば忘れられない名演だ。
巨匠ジョン・ランディスが監督を務めた「ビバリーヒルズ・コップ3」（1994年）では、デトロイト警察の上司であり、1作目からアクセルを叱咤し続けたトッド警部が序盤で殉職してしまうというショッキングな出来事からスタートする。トッドの仇を討つためビバリーヒルズへ向かったアクセルだが、今作ではタガートが刑事を引退しており、お馴染みの仲間はローズウッドのみ。物語の舞台となるテーマパーク〈ワンダーワールド〉での攻防もテンポが悪く、エディ自身も失敗作として認める一本に。しかし、「燃えよドラゴン」「地獄の謝肉祭」などに出演したジョン・サクソンがキャストに名を連ねていたり、謎のタイミングで姿を現すジョージ・ルーカスら豪華な面々がカメオ出演をしていたりと楽しめるポイントは多く、言うほど悪い出来ではないと言っておきたい。
以上、最新作「ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー」と過去3作の見どころを簡潔にだがまとめてみた。当時を懐かしみながら1作目から順にチェックするもよし、シリーズ初体験として最新作からチェックするもよし。アクセルの破天荒なキャラクターと驚天動地なストーリーが、きっとありふれた日常に最高の刺激をもたらしてくれるはずだ。
MOVIE INFORMATION
映画「ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー」
Netflixにて世界独占配信中
作品ページ：https://www.netflix.com/title/81076856
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