レディオヘッドの中心人物による2枚目のサントラ。以前の『Suspiria』がグロテスクな映画に呼応した不穏な音作りを敷いていたのに対し、シリアスに人間を描くイタリア映画へと提供した今作は、ストリングスや管楽器が抒情的な旋律を奏でていて、重厚でありつつ感傷を隠さない。サッドなバラード“Knife Edge”、前衛ジャズ調の“On The Ledge”あたりが白眉か。